2022.8.1
パディントン2
監督・脚本は前作「パディントン」(2014)に続きポール・キング。
オフィシャルサイトでストーリーが詳細に紹介されているのだけど、大人ならほぼネタバレなので読まないほうがいいと思うよ。
パディントン2の映画情報
原題 | Paddington 2 | ||
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制作年 | 2017年 | 制作国 | イギリス、フランス |
上映時間 | 103分 | ジャンル | コメディ |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | http://paddington-movie.jp/ |
監督 | ポール・キング |
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キャスト | ベン・ウィショー |
以下「パディントン2」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「パディントン2」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
パディントン2のあらすじ・ストーリー
ロンドンのウィンザー・ガーデンで、ブラウン家の“家族”として、幸せに暮らすパディントン(声:ベン・ウィショー)。
誰に対しても礼儀正しく親切なパディントンは、たくさんの友達に囲まれていた。
もうすぐ、ペルーでひとりぼっちだったパディントンを育て、ロンドンへと送り出してくれたルーシーおばさんの100歳の誕生日。
完ぺきなプレゼントを探していたパディントンは、グルーバーさん(ジム・ブロードベント)のアンティークショップで、ワンダフル! な飛び出す絵本を見つける。
だが、世界にたった1冊しかないその絵本は、とても高価だ。
パディントンは、働いてお金を貯めようと決意する。
パディントン2をみた記録
前作からどのくらい経ったか、パディントンはロンドンの街にも慣れて、ご近所との付き合いもマスター。隣に住むカリーだけは未だクマを嫌悪しているのだけど、そのほかのみんなとはなかよし。そんなある日、老クマホームにいる叔母ルーシーの100歳の誕生日にロンドンの街を描いた飛び出す絵本をプレゼントしたいがお金がないので仕事をはじめる。なかなかうまくいった矢先、絵本が盗まれて犯人を追いかけたパディントンが冤罪で刑務所に入ることに。
続編である今作は、ただクマであることを除けば、みんなから慕われ、まじめに暮らす者が冤罪で刑務所に入れられ、家族や周囲が冤罪を晴らすために奮闘する、よくあるストーリーです。だれもが慕うパディントンは、分け隔てなく誰とでも心を開いて平和なクマ。パディントンはみんなの心を動かし、彼のいるところはいつも笑顔で溢れている…。
わかるわかる、いいお話であるが、大絶賛の意味はちょっと納得していない。よくある話なので展開はおおよそ予想はつくし、脱獄なんてのも世に溢れかえっている。当然、それが人間世界に溶け込むクマであることがほかと違う点なのだけど、どうしてか"人間のようなクマ"として描いているわけだから特別感がない。クマだクマだといちいち騒ぐカリーのような多様性を受け入れない頑固ジジイのほうがおもしろいくらいだ。とはいえ頑固ジジイが与える影響は少ないのだけど、皮肉にも愛する者を助けようと一致団結するときというのは、反対勢力あっての力だったりして、もっと異端を憎む存在を増したらよかったのに、なんて考えたりもした。もっとドラマチックになったはずだ。
前作は、人間世界にとつじょ現れた話すクマが無関心と希少という意味不明な矛盾ではちゃめちゃだったけれど、今回は人間世界に溶け込んだクマという前提があるので矛盾云々は解消され前作よりも数段マシ。ただそうなると、はてクマである必要性はどこに…という根本的な問題が浮上。まぁこれは、どんな映画だって被ることはあるし、テーマにつき映画ひとつ、なんてことも当然ありませんから、どんなに世に溢れていてもこれから先何百、何千と映画が作られていくことになるのだけど。
実は少し映画レビューを見たのだけど、本当におどろくほど評価が高い。パディントンのふわふわがかわいいだとか、家族や仲間との絆にほっこりするだとか、アクションがかっこいいだとか、伏線回収がたのしいだとか。ピュアな気持ちでみる映画であることはまちがいないと思います。
ついでに、エンディングの歌って踊るヒュー・グラントまできちんとみることもおすすめです。