2017.8.28
Scoop!
原作は、原田眞人監督・脚本の「盗写 1/250秒」(1985)。
Scoop!の映画情報
原題 | |||
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制作年 | 2016年 | 制作国 | 日本 |
上映時間 | 120分 | ジャンル | コメディドラマ |
映倫 | PG12 | ||
オフィシャルWeb | https://twitter.com/scoop_movie_jp |
監督 | 大根仁 |
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キャスト | 福山雅治 |
以下「Scoop!」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「Scoop!」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
Scoop!のあらすじ・ストーリー
かつて報道カメラマンとして活躍していた都城静(福山雅治)は、現在芸能人を追いかけるパパラッチ。酒浸りだし、借金もあるし、薄汚れた生活をしている都城は、編集長(吉田羊)の命令で、新人行川野火(二階堂ふみ)とコンビを組まされる。
Scoop!をみた記録
芸能人や政治家のスキャンダルを追う世界ってこんな感じなのかな。本物はもっと泥臭そうな感じもするのだけど、キラキラした役者が演じたのでリアリティを感じずポップな印象を与える映画になっている。昔から、どうしても福山雅治は福山雅治で、どんな役でも福山雅治なのだけど、これはいいのかな。役柄より役者が前に出るって果たしていいのかな。
ストーリーはというと、リズムがよく分かりやすく、誰もが何も考えずにみていられる安心安全系。パパラッチはゴミみたいな商売だなんて聞いたりもするけど、そうとも限らないというか、そんな一面もあるという印象。パパラッチが無名を有名にしたりするし、本来なら有名人からしたら大切にしたい存在のはず。有名になった人間からは鬱陶しいしかないのだろうけど、そもそも無名の人間をパパラッチが追いかけるわけがないのだし、いわゆるジレンマ。
自分を見てほしい、という商売柄、当事者たちの矛盾を感じる昨今だけれども、一線を超えない限り、パパラッチとの問答は一生続くのは仕方がないのではないか。人に見られる仕事を選択したしたたかな部類の人たちは苦労が多そうだ。
対するマスコミという立場は、社会を変えてしまう力があって、表現はよくないけれど、流行や人気を操れるし、国全体を操れるかもしれないのだ。一人の人生だって変えられるかもしれないのだ。よくも悪くもなのだけれど、お互いに交わることのない関係がずっと続くのだろう。ただし、人道的な意味でマスコミはどんどん影を潜めなければならなくなり、法令遵守しつつ、未来ではどんな形になっているのか、こちらもこちらで苦労が多そうだ。
ストーリーのことから話がそれたけど、終盤までは表現が大げさで、見ていてかゆくなる部分もチラホラ。まじめに見ていたら、恥ずかしくて停止してしまうかもしれないのだけど、気楽に、他人事のようにみるくらいがちょうどいいだろう。