2018.5.25
コンタクト
原題:Contact
映画にランキングをつけているわけではないけど、今のところ最もすきな映画が「コンタクト」だ。星へのロマンはたしかに中学生のころ、この映画の影響でうずいたことはあったけど、問題はそれよりも懸命にじぶんの夢を信じて少しずつ進むエリーの人生に感銘を受けたんだとおもう。
コンタクトの映画情報
原題 | Contact | ||
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制作年 | 1997年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 150分 | ジャンル | SFドラマ |
映倫 | - | ||
オフィシャルWeb | https://www.warnerbros.com/contact |
監督 | ロバート・ゼメキス |
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キャスト | ジョディー・フォスター |
以下「コンタクト」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「コンタクト」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
コンタクトのあらすじ・ストーリー
天文学者のエリー(ジョディー・フォスター)はアレシボ観測所で地球外文明探索をしていたが、科学財団の方針転換で研究資金の問題が発生。
新たに資金援助を得るためにエリーはじぶんでスポンサー探しをしたところ、ハデン社が唯一援助をしてくれることとなり、さらに研究に没頭していた。
あるとき、エリーは異星からの電波をキャッチした。電波を解析すると、ヴェガという星から意図的に発せられたものだとわかった。直ちにヴェガからのメッセージの解析を行うと、驚くべき内容が隠されていた。
コンタクトをみた記録
これぞ、あたしの最もすきな映画だ!
はじめてみたときから、ずっとバカみたいに言ってきたけど、ここ何年かはみていなかった。
ついこのまえ、すきな映画の交換こをしたので、コンタクトのDVDを渡したところ、超いい映画だった!という感想をきいたから、あたしも超いい映画!って感じたい!とおもってみてみたところ、やっぱりナンバーワンだとおもった。
今回、コンタクトをみる経緯を話したくなるくらい、調子に乗ってしまってるよ。
2時間半弱、1分たりともよそ見をしたくないストーリー。ひとりの女性の尽きない探究心からはじまり、現場にいる者と体裁しか考えていない上司、愛する父に似た男性との出会い、未知の生命体からの交信、実証主義と信仰の平行線、証拠なんて存在しない愛…。
でもやっぱり愛ってところが肝よね。実証主義ですら、証明ができない感情の愛を信じることは選ばざるを得ないんだもん。
というより、科学と宗教の対立はいろんな映画でもテーマにされているけど、いわゆる無神論者としてはピンとくるものがない。だからといって、大いに感情で生きているから実証主義でもない。とはいえ、目に見えるものしか信じることができないし。
世界中の95パーセントのひとが何かしらの信仰があると言っていたけど、よくもここで5パーセントに入れたもんだ。年収2千万以上の人間は何パーセントしかいないなんてよく聞くけど、ここで5パーセントに入っちゃってるやんておもうよ。
愛はまちがいなく、この映画で最大のパワーで主張されてるけど、それに負けていないのがエリーの探究心よ。
地球人だけでは広すぎてもったいない宇宙にいるだろう知的生命体を求めて、ひたすら信じ続けたエリー。
そうこれ。実証主義の彼女が、まだ見たこともない何か
をずっと信じてきたってこと。これってすごいよね。
もちろん科学ではあるけども、昔父に言われたあの言葉にそって、広い宇宙から生命体を探す果てしない探究を続けている。そして、それは生命体がどこかに必ずいるって信じているから追い続けられる。
“ひとりになっても続ける”と言って、彼女は諦めなかった。ずっと諦めなかった。こんなステキな女性いる?っておもうよ。彼女のように、なにかをひたすら追い続けることができたら、あたしはもっと生き甲斐みたいなものを得ていて、充実を実感し、男から魂を吸い取られるようなヘナチョコな女になっていないはずだ。
もっとじぶんに真面目に、人の目なんて気にしないですきなことに没頭する人生を選びたい。
有限だからのんびりはしていられないけど、”焦らず気長にやっていこうよ”というのはなんとなく理解できる。残念ながら、そう言った父は亡くなったけど、その気長にとゆーのは、少しずつ進むしかないんだよ、の助言か。
生きているには、信じられるじぶんの夢と、信じられるパートナーのふたつがあればいいのかもね。