2018.5.27
ハーフネルソン
原題:Half Nelson
この映画でライアン・ゴズリングはアカデミー賞主演男優賞にノミネートされてる。
映画のジャケットだけをみると、レンタルショップではまずスルーしそうな雰囲気だけど、なかなかおもしろかったよ。ライアン・ゴズリングと子役のシャリーカ・エップスがとてもリアルで映画を見ているような感じがしなかった。
ハーフネルソンの映画情報
原題 | Half Nelson | ||
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制作年 | 2006年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 106分 | ジャンル | ドラマ |
映倫 | - |
監督 | ライアン・フレック |
---|---|
キャスト | ライアン・ゴズリング |
以下「ハーフネルソン」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ハーフネルソン」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ハーフネルソンのあらすじ・ストーリー
ブルックリンのある中学校の歴史教師ダン・デューン(ライアン・ゴズリング)は、麻薬中毒だった。
ある日、麻薬を吸っているところを生徒のドレイ(シャリーカ・エップス)に見られてしまうが、ドレイは誰かに通報することもなく、秘密のまま誰にも言うことはなかった。
それからダンとドレイの間に、友情が生まれていくが…。
ハーフネルソンをみた記録
先生と生徒の関係。禁断の色恋でもなく、部活を通したような師弟関係でもなく、ふたりの関係は友情で繋がった。
先生が麻薬中毒だということを知ったドレイの気持ちを知ることはできなかったけど、先生に対しての固執した感情もなく、助けたいとかいう熱があるわけでもなく、心配ではあるものの、自立した大人にだっていろいろあるに決まっている…と悟っているような感じ。12歳にしてこの落ち着き、子どもらしくなく、それが心配ではあるけれど、先生と友だちとなれたおかげでなんとなくその落ち着きも悪いものじゃないように見えた。
ただ、彼女はフランクの仕事を手伝っていたことが心配。映画を見終わったあとは、このことだけが胸騒ぎ。
どうか彼女が一般的な善良の生活をおくれる大人になってくれるといいなと思うばかり。
手本となるべき大人が麻薬中毒、小さな頃からよくしてくれる大人は売人。どんな国だよって思うけど、そんな国で育つ状況が致し方ないと思えば、彼女を取り巻く環境はまだマトモと言えるのかもしれない。あくまでも、ドレイだからだけども。
でもまだ彼女は子ども。道を間違える可能性は十分にあるし、むしろ間違った道に足を踏み入れたぽいし、人間はきれいな世界だけを見ていたらなにも学ばないのかもしれないけど、彼女のような子どもにはまだまだきれいな世界だけを見ていてほしいと思う。
だけど不思議なのは、舞台がニューヨークだということ。ブルックリンではあるけど、目と鼻の先には大都会じゃんか。
そんな場所でも、こんな闇だらけのような環境があると思うと怖いよね。一見、どっかの田舎かと思うもの。「アメリカン・ヒーロー」のような地域の匂いがしたもん…。
まじ日本て平和でマトモだね。