2018.6.30
ダンケルク(2017)
原題:DUNKIRK
第90回アカデミー賞作品賞や監督賞など8部門でノミネート。音響賞と編集賞では受賞。
One Directionのハリーの映画デビューでもある。超ビックリだけど、好演だったよ。
防波堤の1週間、海の1日、空の1時間に分けられ、最後にひとつに繋がる。最初はわけが分からないけど、一度はみておこうとおもって挑戦したのはまちがいじゃなかったな。
ダンケルク(2017)の映画情報
原題 | DUNKIRK | ||
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制作年 | 2017年 | 制作国 | イギリス、フランス、アメリカ、オランダ |
上映時間 | 106分 | ジャンル | 戦争 |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/ |
監督 | クリストファー・ノーラン |
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キャスト | フィオン・ホワイトヘッド |
以下「ダンケルク(2017)」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ダンケルク(2017)」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ダンケルク(2017)のあらすじ・ストーリー
1940年、フランスの港町ダンケルクでは、イギリスとフランスの40万人の兵士たちが助けを求めていた。40万人はドイツ軍の攻撃に耐えながら、逃げ場がなくただ母国へ帰るための船を待つしかなかった。
そこで、ドーバー海峡を挟んだ対岸のイギリスでは民間の船を出して救出する作戦がはじまった。
一方、イギリスの空軍も短距離しか飛ぶことができない戦闘機で40万人の兵士たちが撤退できるよう危険をおかして援護に向かったが…。
ダンケルク(2017)をみた記録
いつもお気楽気ままに映画をたのしんでいるあたしには、とても理解がむつかしい映画だった。理由としては、どこをみるべきかがわからないから。そして、キャラクターが存在しないから。
戦争映画はいつもある程度の気合いを入れてみるタイプで、たぶんそんなひと多いとおもうけど、この映画はそれとはまたすこし違う気がする。
なにがすごいとか、なにが見どころとか、なにを見るべきかを最初に知っておかないといけないぽい。その点は完全に間違えてしまったようで、なにをつかめばいいか最後まで不明のままエンドロールだったな。
ただひとつ、はっきり感じとったことと言えば恐怖。
米粒みたいに海岸に集まったイギリス兵やフランス兵が、逃げ場なくドイツ軍からの攻撃を耐えしのぐシーンはとっても恐ろしいの。いつ自分に弾が当たってもおかしくなくて、ドイツ軍戦闘機が飛んでくると一斉に陸や船にいる兵士たちが頭を下げて防御するシーンはものすごくこわかった。
だけど、隣にいた兵士が亡くなったり、またその近くには亡くなった兵士が転がっていたり、友だちが亡くなったり、地獄のど真ん中なのにドーンと重い気持ちにもならない。リアリティがあるのかないのか、言葉が極端に少ないから心情を読み取るのがむつかしいというか、不思議な感覚だった。特に大半が男性ばかりで表情が乏しいし。まさに戦争とは、無情なものだというメッセージなんだろう。
そして、もっとも失敗してしまったことは映画館でみなかったことだなー。
スクリーンでみなかったことを後悔した映画はいくつもあるけど、この映画はスクリーンでみるべきだった映画あたし史上今のところナンバーワンかも。
緊迫やなんとも言えない絶望的な描写もそう、大迫力だったはずの戦闘機のシーン、兵士たちが怯えるシーンなどなど、とにかくいっぱいスクリーンでみるべきシーンだったはず。
クリストファー・ノーラン監督は、ダンケルクをみた観客たちに、なんて言ってほしかったんだろね。なんて思ってほしかったんだろうね。