2018.8.12
シャッター アイランド
原題:SHUTTER ISLAND
マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオがタッグを組んだ映画4作目。「ミスティック・リバー」の原作者デニス・ルヘインの同名小説を映画化。特に映画賞などのノミネートや受賞はなかったけど、かなりファンが多い映画。
カテゴリー:サスペンス
シャッター アイランドの映画情報
原題 | SHUTTER ISLAND | ||
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制作年 | 2009年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 138分 | ジャンル | サスペンス |
映倫 | PG12 | ||
オフィシャルWeb | https://paramount.jp/search/detail.php?id=7872 |
監督 | マーティン・スコセッシ |
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キャスト | レオナルド・ディカプリオ |
以下「シャッター アイランド」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「シャッター アイランド」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
シャッター アイランドのあらすじ・ストーリー
精神を病んだ犯罪者だけを収容し、四方八方を海に囲まれた「閉ざされた島(シャッター アイランド)」から一人の女が姿を消した。島全体に漂う不穏な空気、何かを隠した怪し気な職員たち、解けば解くほど深まる謎……。事件の捜査に訪れた連邦保安官テディがたどり着く驚愕の事実とは!?
引用元https://paramount.jp/search/detail.php?id=7872
シャッター アイランドをみた記録
後半しっかりと解説のようにタネ明かしをしてくれるので、理解がむつかしいところも多々あるのだけど、いやな余韻は残さない。いくつか解説しているサイトを見てみたけど、とても難解に考察しているサイトもあって、そんなのを見てさらに深めるのもおもしろそう。
ただあたし的には、ラストの院長とシーアンが話していることがすべてで、もし仮に身寄りもなく精神的な問題がある極悪な犯罪者を相手に、本当に人体実験をしているのだとしたら、こんな面倒なことをするわけがない。精神異常のためロボトミー決定!で済むだろうし。
それよりももっと伝えようとしているのは、テディという男を通して、人間の根底にあるトラウマを訴えていることの方が印象が残っている。誰にでもトラウマのような、傷のような、そんなものを抱えているもの。思い出したくないこと、じぶんの汚点をかき消したくて忘れたくて、別人のようにして生きていくことって、表に出さないから分からないだけでみんなおなしだろうな。だれでも向き合いたくない失態は持っていて、本当ならきちんとなにか結論を出して前に進まなきゃいけないのだけど、自身に対しても隠し続け、向き合うことから逃げて生きているのではないか。
最後の最後、自身に対して決断を下したテディは、過去から逃れられないじぶんと別れるために自害のような選択をしたのかなと。彼が経験した悲劇は、当時その時にこの決断ができていればよかったのだろうけど、それができないのも人間。生きながら家族を守れなかったことを悔やみ苦しみ、ようやくけじめをつけて、落とし前をつけたテディ。常人ではできない立派な決断だったな。