2018.12.24
女殺油地獄(1992)
タイトルの読み方は、”おんなごろしあぶらじごく”そのまんま〜。
第16回日本アカデミー賞助演女優賞を藤谷美和子が受賞、ほかいくつノミネートしてる。
「女殺油地獄」(1992)も映倫の審査がないけども、子どもはみたらいけないよ。教養と道徳を得てからみよう。
WOWOWの特集:五社英雄が描く修羅と官能で4作品流れるふたつめだよ。ひとつめは「吉原炎上」(1987)、ふたつめは「肉体の門(1988)」、みっつめは「陽炎」(1991)。
カテゴリー:時代劇
女殺油地獄(1992)の映画情報
原題 | |||
---|---|---|---|
制作年 | 1992年 | 制作国 | 日本 |
上映時間 | 115分 | ジャンル | 時代劇 |
映倫 | - |
監督 | 五社英雄 |
---|---|
キャスト | 樋口可南子 |
以下「女殺油地獄(1992)」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「女殺油地獄(1992)」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
女殺油地獄(1992)のあらすじ・ストーリー
油屋である豊島屋のお吉は、のれん分けをしてもらった河内屋の次男、与兵衛を子どもの頃から面倒みていた。
その与兵衛を20を過ぎたが、自由気ままな暮らしをしていた。
あるときお吉は、与兵衛が油屋の元締め小倉屋のひとり娘の小菊と親しくしていたことを知り仲裁に入るも、与兵衛は一向に小菊のことが本気だと貫き、心中まですると言いだした…
女殺油地獄(1992)をみた記録
舞台は江戸時代。いわゆる時代劇をみることになるとは。スキもキライもないくらい、なんにも知らないカテゴリーだから2時間みていられるか不安だったけどもみおえることができた。ワーイ
時代劇とは言えど、登場する役者たちはよくみる顔ぶれだし、先日の「陽炎」(1991)もあって古さを感じていなかったのかな。だけどなぜか、「陽炎」(1991)よりも話している言葉が理解できた。それでも片手にiPhoneだったけど、極道たちの荒々しい言葉づかいがなかったからかもね。
なんとなくつかんでいったストーリー、展開には「は???」とさせられることがしばしば。
御法度と思っていたことが、最初はフルボッコだったけども次第にお咎めなしになっていったり、最初からなのか途中からなのか、実は小菊が気に入らないからなのか、お吉が与兵衛に迫る。
ババアと呼び、息子のように思っていた間柄で男女の関係になるのは、いい大人になれば世の中になくはないことかもしれないけど、やっぱりちょっと気持ちがわるいものだ。
誰もが思いそうだけど、特に気持ちわるいのは、息子のように思っていた与兵衛の尻拭いをするために首を突っ込み、アバズレ女にバカにされ、お節介をいろいろとがんばっていて、もっとも近い存在だったはずのおばちゃんが実は恋愛感情でしたみたいなところだ。
アバズレ女かと思っていた小菊を上回るアバズレぶりで、ピュアで素直に女を好きになってしまう与兵衛の性格をわかっていながらやるのだからすごいよ、お吉。いくつくらいの設定かがわからないけど、藤谷美和子の小菊とけっこうな差がありそうだったから余計に不気味だ!
いくつになっても女はどスケベで、自分の都合だけを考え生きている。男のためと思いきや、すべて自分の得と利と快楽のためだったなんてのは、大昔からずっとそうなんだろう。
単細胞な男は、チラッとみせられた親切にも下心にも、一直線に反応してしまう。下半身と共に。
そんな弱々な男がかわいそうすぎて、あたしは男性にそんなことできないけどね。女の武器を使わずに一生を終えそう。
しかし、そんな女性って一見いわゆる、いい女ぽい気もするけど、逆にいい女にはなれない女がやっていそうなことだ。いい女は傷つけることもしないし、自分が傷つくようなドジはしない。殺されることなんて間違いなく無いように、自然と手はずを踏む気がする。
アバズレ女ふたりと単細胞男ひとりの、バカな話だ。
藤谷美和子
与兵衛の恋人、小菊を演じた藤谷美和子。1963年生まれ、意外にも当時28〜29くらいみたい。もっとだいぶ若くみえる。かわいかったな〜。着物姿がかわいさを増してたね。