2019.3.31
リベンジ・リスト
原題:I Am Wrath
WOWOWでみたよ。
監督は「マスク」(1994)や「コラテラル」(2004)のチャック・ラッセル監督。
リベンジ・リストの映画情報
原題 | I Am Wrath | ||
---|---|---|---|
制作年 | 2016年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 91分 | ジャンル | サスペンスドラマ |
映倫 | PG12 | ||
オフィシャルWeb | https://gaga.ne.jp/revenge.list/ |
監督 | チャック・ラッセル |
---|---|
キャスト | ジョン・トラヴォルタ |
以下「リベンジ・リスト」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「リベンジ・リスト」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
リベンジ・リストのあらすじ・ストーリー
夫スタン・ヒル(ジョン・トラヴォルタ)を空港に迎えにきた妻ビビアン(レベッカ・デモーネイ)と駐車場で車に乗るところを強盗に襲われた。ビビアンは刺され死亡、スタンは悲しみに暮れた。
後日、スタンは警察に呼ばれ容疑者の面通しをしたところ、妻を刺した男を見つけた。その男に襲われたと訴えたが、警察は男を釈放した。男がレミ・Kのメンバーであり、レミと裏で繋がっていた汚職警察は、逮捕することができなかった。
スタンは元秘密工作員で、かつての仲間デニス(クリストファー・メローニ)とともに復讐をはじめる。
手始めにスタンはバーで強盗犯のひとり、ネイサンを見つけ殺した。その様子をみていたレミの一味がレミに連絡、レミはチャーリーを探し回るスタンたちを家族もろとも皆殺しにしろと部下たちに命令した。
一方で、レミは警察に手下を殺した奴らを捕まえないと、メザーブ州知事の息子が問題児であることを公開すると脅してきた。スタンたちは、レミの一味と警察両方に追われる羽目になってしまった。
娘アビーたちにも危険がおよぶようになり、スタンはチャーリーを呼び出すと、チャーリーはレミ・Kに命令されて、いろいろと嗅ぎ回るビビアンを始末したと吐いた。生前、ビビアンはメザーブ州知事が進めるパイプライン建設計画の水質汚染の調査をしていた。スタンがビビアンの資料を確認すると水質汚染の可能性は82%で、その数値を公表すれば計画が進まないために、メザーブ州知事が手を回して殺させたと考えた。
すると、アビーはスタンに言われた通り、息子を連れてホテルへ移動しようとしていた矢先、レミに襲われた。スタンとデニスは急いで助けに向かい、レミに誰に命令されたか尋問していると、汚職警官が現れ、メザーブ州知事の仕業だとわかった。
警官どもも殺し、ひとりメザーブ州知事の自宅へ乗り込む。メザーブ州知事本人の口からビビアンを殺させた真実を聞き、スタンはメザーブ州知事を殺した。家を取り囲んでいた警察たちに撃たれ、スタンは病院へ運ばれた。
一件は、スタンの経歴から国家機密扱いとなった。スタンはデニスの助けで病院を抜け出しサンパウロへ姿を消した。
リベンジ・リストをみた記録
夫スタン・ヒルを空港に迎えにきた妻ビビアンと駐車場で車に乗るところを強盗に襲われた。ビビアンは刺され死亡、スタンは悲しみに暮れた。
後日、スタンは警察に呼ばれ容疑者の面通しをしたところ、妻を刺した男を見つけた。その男に襲われたと訴えたが、警察は男を釈放した。男がレミ・Kのメンバーであり、レミと裏で繋がっていた汚職警察は、逮捕することができなかった。
スタンは元秘密工作員で、かつての仲間デニスとともに復讐をはじめる。
手始めにスタンはバーで強盗犯のひとり、ネイサンを見つけ殺した。その様子をみていたレミの一味がレミに連絡、レミはチャーリーを探し回るスタンたちを家族もろとも皆殺しにしろと部下たちに命令した。
一方で、レミは警察に手下を殺した奴らを捕まえないと、メザーブ州知事の息子が問題児であることを公開すると脅してきた。スタンたちは、レミの一味と警察両方に追われる羽目になってしまった。
娘アビーたちにも危険がおよぶようになり、スタンはチャーリーを呼び出すと、チャーリーはレミ・Kに命令されて、いろいろと嗅ぎ回るビビアンを始末したと吐いた。生前、ビビアンはメザーブ州知事が進めるパイプライン建設計画の水質汚染の調査をしていた。スタンがビビアンの資料を確認すると水質汚染の可能性は82%で、その数値を公表すれば計画が進まないために、メザーブ州知事が手を回して殺させたと考えた。
すると、アビーはスタンに言われた通り、息子を連れてホテルへ移動しようとしていた矢先、レミに襲われた。スタンとデニスは急いで助けに向かい、レミに誰に命令されたか尋問していると、汚職警官が現れ、メザーブ州知事の仕業だとわかった。
警官どもも殺し、ひとりメザーブ州知事の自宅へ乗り込む。メザーブ州知事本人の口からビビアンを殺させた真実を聞き、スタンはメザーブ州知事を殺した。家を取り囲んでいた警察たちに撃たれ、スタンは病院へ運ばれた。
一件は、スタンの経歴から国家機密扱いとなった。スタンはデニスの助けで病院を抜け出しサンパウロへ姿を消した。
けっこう入り組んで、ストーリーが進むにつれて、新事実が明らかになっていくスタイルはサスペンス的要素としてだれもがたのしめそうなんだけど、だれもがオチを想像できたんじゃないかってくらい問題が簡単だった。というか、たぶんとてもやさしくわかりやすく映画を作ってくれた感じがする。
まさか知事が黒幕とは〜!と驚くひとは極端に少なそう。それよりも、どう落とし前をつけるかに期待したひとのほうが多いはず。さらに、横行するギャングをバンバン撃ち殺していくスタンとデニスをみてスカッとするかんじ。
キリスト教を信じないスタン。祈ったところでなんになる?と言うが、ふと開いた聖書をみて、自分自身を”怒り”だと言って復讐をはじめる。(原題は、『I Am Wrath』で、そのまんま『私は怒り』という意味だね。)
途中、教会へ赴いて悩むんだけど、その悩みは復讐していることに対することではなく、かつて工作員としてたくさんの人間を殺してきたことが、いまになって因果して大切なひとを亡くし、苦しむ羽目になったかという問題。
実に重くてむつかしいテーマを考えはじめて、あたしはこういうテーマがちょっと好みなのもあって、 “いよいよこのテーマの解決の糸口が見つかるか!?”と思ったら、なんと懺悔して赦しをもらっちゃってパワーアップ。家族を故意に失われたことへの復讐は、イエス・キリストも赦すようで、そしてキリスト教を勧奨する方向になっていた。
映画の冒頭で、各地でギャングが暴動を起こし、なんの罪もない人間の命が奪われる事件が多発している様子が、けっこう長い時間流れる。社会的テーマを取り上げ、きっと実際にいるであろうギャングと手を組む公務員たちに響かせようとしていたのか。
残念ながら、スターであるジョン・トラヴォルタが主演して映画で訴えても、本物の汚職警官たちには無風なんだと思うとかなしいな。
ま、あまりテーマのことは大きく考えず、妻を失った元工作員の夫が、ギャングや悪い警官たちをバンバン懲らしめる映画と聞くと、ふつうにおもしろいよね。時間も約1時間半だし、ちょうどいい。
サム・トラメル
一見、イケメンそうなギブソン刑事を演じたサム・トラメル。1969年生まれ、撮影当時は46〜7歳くらいかな。
シュッとしているかと思いきや、スタンがレミを追い詰める緊張したシーンで突然現れるギブソン刑事のお腹が気になってしまって、というかなんかすごいダサくて、このシーンで好きではなくなってしまった。もしそれが役づくりだったとしたら、中途半端のように思うし、もっとだらしない一面をみせるべきで、役づくりではないあのお腹だったら尚さらおかしい。
ドラマの方メインで活躍しているようだけど、コリン・ファレルとブラット・ピットの間みたいな顔をしている彼、もし次になにかでみたときにまたお腹に注目すること間違いなし!