2019.12.25
シャッフル(2007)
原題:Premonition
「シャッフル2 エクスチェンジ」(2009)は続編ではなく無関係。DVDのみの未公開映画なのだけど日本では続編かのような邦題で、まるで詐欺罪。なお原題は「Possession」。
シャッフル(2007)の映画情報
原題 | Premonition | ||
---|---|---|---|
制作年 | 2007年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 96分 | ジャンル | ミステリーサスペンス |
映倫 | - |
監督 | メナン・ヤポ |
---|---|
キャスト | サンドラ・ブロック |
以下「シャッフル(2007)」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「シャッフル(2007)」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
シャッフル(2007)のあらすじ・ストーリー
愛する夫ジムと2人の娘に囲まれ、幸せな毎日を送る主婦のリンダ。ところがある日、ジムが自動車事故で死んだという報せを受ける。悲嘆に暮れるリンダだったが、翌朝、ジムは何事もなかったように元気に生きていた。しかしその翌日には、今度はジムの葬儀が行われようとしていた。その後も次々と起こる不可解な出来事に、やがてリンダは、曜日がバラバラにシャッフルされた1週間を過ごしていることに気づくのだが…。
引用元https://www.allcinema.net/cinema/332414
シャッフル(2007)をみた記録
サンドラ・ブラックのハズレ的映画と記憶していたけど、ちょっとたのしかった。
なにが大切か、気づくのに遅すぎることはないって教えてくれるストーリーだけど、それでもやっぱり遅すぎるのはやだよ。ほぼ他人状態の夫婦がやっと絆を取り戻したのは一方が死ぬ直前。贈り物をくれたのだとしても、やっぱり老いをいっしょに感じたかったし、子どもの成長をいっしょにみたかっただろう。
ただの浮気者で死別するよりはマシなんだろうけど、やっぱり遅すぎるよ。ファンタジーだしぶっ飛んだ設定ではあるけど、夫が死ぬっていうところは妙にリアルで、リンダといっしょにあたしも悲しくなった。
仲を取り戻した夫婦はきっと稀で、多くは他人同士同然の夫婦関係なんてよくあることだろうけど、この類いをみていると結婚が怖くなるな。ずっと変わらず愛してくれるのか、じぶんもずっと夫だけをみていられるのか。現時点では自信あるけど、おそろしいのは子どもができてからみたいだし。そもそもあたしはほんとに結婚したら子どもを産んだりするのか、1ミリも想像ができないから何とも言えないけど〜。
肝心の”シャッフル”だけども、朝起きたらふつうの翌日ではなくちがう曜日だった、なんてすぐ考えつきそうなプチファンタジーだ。だけど意外とないのか、はじめての設定がちょっとたのしい。(他にも似たような映画はあるのかもしれないけど!)
夫の死という大きすぎるダメージのせいで、なんか順番いろいろおかしくない?と思い出すのが割と遅め。4日目くらいにやっとこの数日を振り返って整理しはじめた。衝撃が多すぎてメモするまでもないくらい覚えていそうだけど、過ごしている日がぐちゃぐちゃになったらおかしくなるのだろうか。もしリンダにテレビをみる余裕があったり新聞を確認する余裕があったり、日記をつける習慣があったら、何かしら気が利いたことを次の曜日のために記録しておく工夫をしていたら、この一週間は平凡かつ最悪で愛のない悲しい話になっていて、そもそも映画になっていないんだろう。
ほんの少しの事柄の違いが、次の未来かどこかの未来か、何かしらに繋がっている。わかってはいるけど、いつくるかわからない繋がりを考えて生きていられるほど余裕はない。常に今日が最も大事。もっとかっこよく、一日一日を大切に生きていけたらな。愛だなんだの前に、まずはあたし自身のいろいろを大切にすることかも。ま、結婚もその後の人生の課題もあるけども。
いくつか気になったことはあるけど、特にパートみたいな時短の仕事すらしていないリンダの寝坊癖の謎が解せない。ジムが事故に遭うまさにその日に生命保険の額を3倍にした謎が解せない。最後になって信仰が出てきた謎が解せない。