あらすじ・ストーリー
クリスマスで賑わうとある山奥のフー村。村の北の洞窟に住むグリンチ(声:ベネディクト・カンバーバッチ/大泉洋)は、クリスマスが大嫌いだった。
クリスマスを祝う村のみんなに嫌気がさして、愛犬マックスとともに、サンタクロースになりきってクリスマスイブの夜、村の家々をまわりありとあらゆるクリスマスを盗もうと考えた。ブリクルバウム(声:ケナン・トンプソン/秋山竜次)の大きなソリを盗み、トナカイのフレッドを仲間にして、綿密な準備のもと決行された。
寝静まったあと200以上の家をまわり、クリスマスを盗みまくった。最後の1軒、シンディ・ルー(声:キャメロン・シーリー/横溝菜帆)はサンタクロースに大きなお願いをするために、サンタクロースを捕獲するための罠を仕掛けていた。見事罠にはまったグリンチはシンディ・ルーから”いつも忙しいママを助けてほしい”という切実な願いを聞いた。さらに、悲しいことは歌を歌って眼をつぶると忘れてしまうと言っていた。
はじめて出会った少女に驚いたが、グリンチは最後の1軒からもクリスマスを盗んだ。翌朝、村はクリスマスが消えたことに気づいて驚いていたが、みんなはクリスマスを祝って歌った。
それを見ていたグリンチは、自分の過ちに気づき盗んだクリスマスをみんなに返した。みんなに謝ると、みんなはグリンチを怒らなかった。その日、シンディ・ルーはグリンチをディナーに誘った。グリンチは誘いを受け、はじめてクリスマスをみんなで祝った。
グリンチは気づいた。クリスマスが嫌いだったのではなく、ひとりぼっちが嫌いだったことに。
グリンチの予告動画または関連動画
グリンチをみた記録
思いがけずおもしろかったのは、イルミネーション・エンターテインメントに失礼すぎるかもしれない。
なんてったって、あのイルミネーション・エンターテインメントなんだし。ミニオンズを生み出したチームが作るアニメーションがおもしろくないわけがないなとおもった日。
原作の『いじわるグリンチのクリスマス』は、「グリンチ」(2018)をみる限り、いかにも映画になりそうな題材。まさか実写にやっているとはビックリしたけど、子ども向けに笑えるストーリーになりそうなのと、『カリカリしていないで、みんな仲良くやろうよ』的なホッコリ具合が絶妙にイイ。
日本のクリスマスは、いわばただのお祭りで、恋人とイチャつくための理由に過ぎず、はたまた神聖な雰囲気をうたう大人も、ただのビジネスであって、その心は安っぽくていやらしくて恥ずかしいものだから、クリスマスというイベントを家族といっしょに過ごし幸せを喜び祈る日的なことをまじめに考えている欧米人は、いかにも敬虔な人種なんだなと思わされる。
だからといって、信じている宗教云々が絡まることもなく、ただ単にクリスマスをみんなで祝うってあたたかくてステキかもね、というだけ。
日本人として、本来の意味であるクリスマスを迎える心境は生まれた環境、触れてきた文化によって、理解することは一生できないとおもうけど、『だれかと寄り添うことはすすんでしたほうがいいよ、しあわせよ』ということは理解できる。
グリンチが無神論的なわけでもなく、ただひとりぼっちがイヤだった、という理由も愛くるしいし、フーの街も、ほかの人たちも、小物ひとつひとつもかわいくて目でもたのしんだよ。