2017.1.14
ブラック・スキャンダル
実話をもとにした米ボストンで活動していたマフィアのジェームズ・ジョセフ・バルジャーの話をジョニー・デップ主演で映画化。
監督は、「クレイジー・ハート」(2009)、「ファーナス/訣別の朝」(2013)に続いて3作目のスコット・クーパー。役者として映画やドラマにも出演。
ブラック・スキャンダルの映画情報
原題 | Black Mass | ||
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制作年 | 2015年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 123分 | ジャンル | 伝記ドラマ |
映倫 | R15+ | ||
オフィシャルWeb | https://warnerbros.co.jp/c/movies/blackmass/ |
監督 | スコット・クーパー |
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キャスト | ジョニー・デップ |
以下「ブラック・スキャンダル」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ブラック・スキャンダル」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ブラック・スキャンダルのあらすじ・ストーリー
1975年、サウスボストンでアメリカの正義の根幹を揺るがす史上最悪の汚職事件が起きた。
マフィア浄化に取り組むFBI捜査官のコノリー(ジョエル・エドガートン)は、イタリア系マフィアと抗争を繰り広げるギャングのボス、バルジャー(ジョニー・デップ)に敵の情報を売るよう話を持ちかける。FBIと密約を交わし、情報屋の立場を悪用して敵対する組織を壊滅に追いやるバルジャー。出世欲の強いコノリーと名声を望む政治家のビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)もまた、彼と手を組み権力の座を駆け上がっていく――。そう彼らは同じ街で育った幼馴染だったのだ。悪の象徴であるバルジャーにより徐々に取り込まれていくFBI、思惑とは別に欲望の歯車が狂い始める――。
やがて地元紙のスクープで彼らの悪事が明らかになった時、彼らに訪れる衝撃の結末とは。ギャング、FBI、政治家が手を組んだ、アメリカ史上最悪の汚職事件=スキャンダルがいま暴かれる!
ブラック・スキャンダルをみた記録
約2時間があっという間に終わるくらい、おなし人間とは思えない怖さを感じる極悪人たちのダークな空気にのみ込まれた。雰囲気の作り込みはすさまじいものがあって、重くて暗くて、さらにこれが実話だということに驚かずにはいられない。興奮すら覚える、かけ離れた世界を味わえる。
重くて暗い雰囲気が続き、特段盛り上がるシーンもなく淡々と進むので、退屈に感じる場合もあるかもしれないが、いつキレるか分からない危なっかしい(というか本当に危険)なジェームズ・バルジャーの張り詰めた空気がこの映画の醍醐味だろう。
個人的に、ジョニー・デップには《よい人間》を演じてほしいのだけど、狂ったような悪人もやっぱり悪くない。特にこの映画での役作りは力を入れたのだと感じる。最初は違和感たっぷりなのだけど、もちろん徐々に馴染んできて、彼の役者への情熱を感じる。
マフィア系のクライム映画ファンの感想を聞いてみたい映画です。