2018.3.13
マイレージ、マイライフ
たくさんの予算をかけて、ひたすらジョージ・クルーニーを贔屓した映画なんだろうとおもっていたけど、おそらくこれはコケたんではないかな。もし劇場でみていたらため息ついていたはず。人って寂しい生き物ね。
カテゴリー:ドラマ
マイレージ、マイライフの映画情報
原題 | UP IN THE AIR | ||
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制作年 | 2009年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 109分 | ジャンル | ドラマ |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | http://www.mile-life.jp/ |
監督 | ジェイソン・ライトマン |
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キャスト | ジョージ・クルーニー |
以下「マイレージ、マイライフ」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「マイレージ、マイライフ」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
マイレージ、マイライフのあらすじ・ストーリー
従業員に解雇通知を代行する仕事で年間322日も飛び回っているライアン・ビンガム(ジョージ・クルーニー)。未婚で仕事を淡々とこなし、結婚願望もなし。人生の目標と言えば、1000万マイルをためること。
あるとき、ライアンは同じように出張で飛び回るアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と知り合い、意気投合し都合の良い割り切った関係になる。
その頃、ライアンの勤める会社に新人ナタリー(アナ・ケンドリック)が入社。ナタリーは、出張廃止し解雇通知をチャットで行う新モデルを提案した。上司クレイグ(ジェイソン・ベイトマン)はナタリーの提案に賛成したが、ナタリーの勉強のためにライアンといっしょに出張へ同行させる。
マイレージ、マイライフをみた記録
ライアンの気持ちは分からなくもない。だけどやっぱりそれでは寂しい。寂しさを感じることなく生きてきた、というか感じないように生きていたか。解雇通知を言い渡すときには人の心を感じるのに、仕事から離れると急に人間味を感じなくなる不思議なひとだった。淡々とこなしている割には、チャットで解雇通知なんて人間それぞれ臨機応変な対応が必要で、対面で接しないなんて言語道断みたいなかんじ。それは単に飛びたいからなのか、たった数分でも人と接することは大切だって人間ぽいことを思ってのことなのか、よくわからなかった。
ふたりの女性と触れ合うなかで、彼のなかにも変化が生まれ、冷静ながらも寂しさを感じたりして、やっとライアンという人間にも感情的な部分が見え出したのにも関わらず、感情を動かした女性ふたりは、それぞれライアンが知らない道も持っていて、哀れな男になってしまった。
あたしからしたら、これはれっきとしたバッドエンドだとおもった。
ライアンは目標を達成したけど、嬉しい気持ちにはならなかった。大した意味がないことに気づいたからだ。これは人生における大事なこととは程遠く、しあわせとゆーのは別のものであることだと気づいた。感情が溢れた(のだろう)けども、純粋に行動してみたら相手は本気のものとしてはいなかった。心を突き動かされたのに。
これなら、そんな人間ぽい感情に気づかなければよかったのにっておもう。
これを機に、変わった彼がしあわせになってくれたらいいけど、なんとなくそれはちがうエンディングな気がした。けっきょく、俺はひたすら飛び回っている方が似合っているって押し殺したように感じた。
なんとも寂しいエンディングだ。人はひとりで生きるより、愛するひとと生きるほうがいいのかもな、と気づいたが時すでに遅し的なのって、人生ではよくあるけども…。ライアンなかなかの年齢だし、後半で知るって相当悲しいんじゃないかと同情するよ。
彼はなにを糧に生きていくのか心配でしかたない。
ヴェラ・ファーミガ
この映画は大抜擢とおもってる。あまり知らない女優だけど、なんか雰囲気を持っていて色気を感じるステキなひとだ。34歳の設定はかなり無理があるとおもうけど、実際も当時36歳くらいだったのかな。実年齢と変わりないけど少し大人っぽい。なんとなくケイト・ブランシェットみたいな雰囲気を感じる。ケイト・ブランシェットはオーストラリア人だけども。