2019.1.6
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密
高評価で高成績、映画賞もこれでもかってくらいの多数ノミネートと受賞。
1400万ドルの制作費に対し3億ドル近くの興行収入。すごいね〜
2015年1月には、LGBTQの権利を推進する活動をするひとたちと、ベネディクト・カンバーバッチたちによって、チューリングを化学的去勢へと導いた法律によって有罪とされた4万9000人のゲイ男性たちの恩赦を求める活動がはじまったんだって。
カテゴリー:ドラマ
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密の映画情報
原題 | The Imitation Game | ||
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制作年 | 2014年 | 制作国 | イギリス、アメリカ |
上映時間 | 115分 | ジャンル | 伝記 |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | http://imitationgame.gaga.ne.jp/ |
監督 | モルテン・ティルドゥム |
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キャスト | ベネディクト・カンバーバッチ |
以下「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密のあらすじ・ストーリー
1939年、イギリスがヒトラー率いるドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が開幕。
天才数学者アラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は、英国政府の機密作戦に参加し、ドイツ軍の誇る暗号エニグマ解読に挑むことになる。エニグマが“世界最強”と言われる理由は、その組み合わせの数にあった。暗号のパターン数は、10人の人間が1日24時間働き続けても、全組合せを調べ終わるまでに2000万年かかるというのだ――!
暗号解読のために集められたのは、チェスの英国チャンピオンや言語学者など6人の天才たち。MI6のもと、チームは暗号文を分析するが、チューリングは一人勝手に奇妙なマシンを作り始める。子供の頃からずっと周囲から孤立してきたチューリングは、共同作業など、はなからするつもりもない。 両者の溝が深まっていく中、チューリングを救ったのは、クロスワードパズルの天才ジョーン(キーラ・ナイトレイ)だった。彼女はチューリングの純粋さを守りながら、固く閉ざされた心の扉を開いていく。そして初めて仲間と心が通い合ったチューリングは、遂にエニグマを解読する。
しかし、本当の戦いはここからだった。解読した暗号を利用した極秘作戦が計画されるが、それはチューリングの人生はもちろん、仲間との絆さえも危険にさらすものだったのだ。さらに自分に向けられるスパイ疑惑。そしてチューリングが心の奥に隠し続け、ジョーンにすら明かせなかった、もう一つの大きな悲しい秘密。
あらゆる秘密と疑惑が幾重にも積み重なり、チューリングの人生は思わぬ方向へと突き進んでいくが――。
イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密をみた記録
天才というのは、どんな時代でも苦労が絶えなそうだ。天才ゆえ、というよりは天才に多い、生まれ持ったハンデみたいなものが問題かもしれない。たぶん、このアランという人間は、エニグマ解読の後の苦しい日々、もし人とふつうのコミュニケーションができていたら、不幸は少なかったかもしれないし。
ま、そんなことは問題ではなく、実際に存在した人物だってことが重要。映画の最後に、エニグマ解読で第二次世界大戦を2年早く終結させ、1400万人を救ったとあった。とんでもない功績だけど、ゲイというだけで病気だと診断され、おかしくなる薬を飲まなければならなくなる。責務を全うして、ただ好きになる人間が同性だっただけで、凡人ではなし得ない功績を残した人物を自殺に追いやるという悲劇。
時代のせいってことなんだろうけど、なんの報いにもならないけど、映画になったことでこんなに立派なひとがいたんだと現代の人間が知り、いま苦しむ天才やLGBTQが苦しまずに生きられる社会になったら、アラン・チューリングという男は、またさらに功績を増やすことになるね。