2018.11.17
ガリバー旅行記
だれもが知ってる『ガリバー旅行記』を実写化したもの。初版が1726年に出版されたんだって。歴史すぎてもう…。
ガリバー旅行記の映画情報
原題 | Gulliver's Travels | ||
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制作年 | 2010年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 85分 | ジャンル | コメディ |
映倫 | G |
監督 | ロブ・レターマン |
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キャスト | ジャック・ブラック |
以下「ガリバー旅行記」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ガリバー旅行記」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ガリバー旅行記のあらすじ・ストーリー
ニューヨークの新聞社でメール係のガリバー(ジャック・ブラック)。
ある日、想いを寄せるダーシー(アマンダ・ピート)に盗作した原稿を渡しすと、原稿は大絶賛。ガリバーはバミューダ海域の取材も任され、ひとり船で旅に出る。
しかし、途中嵐に巻き込まれ気づけば見知らぬリリパット王国に漂着していた。
リリパット王国は、ふつうの人間より遥かに小さい小人が暮らす国だった…。
ガリバー旅行記をみた記録
こんなに大小の差があるんだから、いくら総攻撃されたとしてもどうにかなるでしょ、とゆやつは言いっこなし。
進撃の巨人なんてコミックがあるけども、おそらくそれよりも大小の差が大きいはず。
だけどそんなのは小言だ!
ジャック・ブラックがコメディーしてるんだから。
火事をおしっこで鎮火するとか、じぶんの伝記をスターウォーズやタイタニック、アバターに当てはめるとか、姫に愛を伝えられないホレイショへロミオとジュリエットシステムをアドバイスするとか、おもろポイントが多いんだけど、ジャック・ブラックがやってるから余計たのしい。
爆笑よりも、しあわせな気持ちになる。
わかりやすいファンタジーの融合なんだけど、キャラクターがとてもいい!
女性の扱いには腹が立つけど、将軍もいいキャラクターだ。
伝統を重んじて、国に忠実。こんな人物、やっぱりいてくれないと困るはず。
将軍の座をガリバーに奪われてしまったときのだらしない制服姿も単細胞なかんじでかわいい。
いわゆる憎めないキャラクターだ。
世間知らずだけどやさしい姫もまたかわいい。
ホレイショを好きになり、将軍と婚約解消したいけど将軍を思うとかわいそうでしょうがない。姫なのにピュアでかわいい。ほんとのお姫様てかんじだ。
そして、なによりガリバーがやさしい愛すべきキャラクターだ。
将軍を任命された後、敵国が攻め入ってきたときに話し合いで解決しようとするところ、傷つけない解決法を選ぶあたりは、たしかに男として度胸のなさがあるかもしれないけど平和で理想的だ。
ダーシーを密かに想い、ずっと遠くから友だちとして見てきた弱虫。あたしにはそーゆータイプぜんぜん理解できないけど、いわゆる奥手なひとたちは悩みに悩んで生きてるんだろう。
だから、じぶんが主役になれる場所を見つけると居心地がよくて、どんどん天狗になっていく。
でもそこは、じぶんにとって低いステージだからできることで、じぶんの壁はひとつも乗り越えていない。
この点はとてもよくわかる。
あたしも、じぶんが心地いい場所しかいられない。
一見、よさそうだけど、それはじぶんのレベルをいつまでも上げることができず、常にじぶんが勝てる場所にいるだけの弱虫だ。
だからじぶんの立場が弱い場所になると怖気付くし、降参するし、諦める。
あたしもおなしタイプだからよくわかる。
ラッキーで生きてきたとおもったけど、自ら楽勝の場所だけを選んできただけだ。
なんて弱虫で頭がわるいんだろう。って、この映画をみておもってしまった。
大げさなのかもしれないけど、この瞬間からがんばらなきゃいけないなって思わされる映画だったよ。
そして、この映画でいちばん重要なところ。
“戦争なんて意味のないことはやめよう”だ。
ラストのミュージカルかとおもうあのシーンは、この映画の最大の見所になってる。
コメディーもラブも、すべてこのラストとメッセージのためにあったんだ。
そうよ、戦争なんてやめよう。
ジャック・ブラック
きっとほぼひとり芝居だったんだとおもうけど、考えるだけで脱帽〜。役者なんだし、それくらいできて当然なんだろうけど、ジャック・ブラックて超すきだから、いいこいいこしたくなる。
女の子の人形の格好させられてるシーン、哺乳瓶を口に突っ込まれてるシーン、ラストのダンスのシーン、たのしかったな〜。ぜんぶたのしいんだけど、このひとのドヤ顔みたいなのは格別すきだ。片眉上げる表情もすきだ。