2022.5.14
ディープ・インパクト
スティーヴン・スピルバーグ総指揮のSFパニック映画。この2ヶ月後に「アルマゲドン」が公開された。
ディープ・インパクトの映画情報
原題 | Deep Impact | ||
---|---|---|---|
制作年 | 1998年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 120分 | ジャンル | SFパニック |
映倫 | G |
監督 | ミミ・レダー |
---|---|
キャスト | ロバート・デュヴァル |
以下「ディープ・インパクト」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ディープ・インパクト」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ディープ・インパクトのあらすじ・ストーリー
天文好きの高校生リオは、天体観測中に彗星を発見。一方、ニュースリポーターのジェニーはホワイトハウスのスクープを追う途中、合衆国大統領ベックと対面。その2日後、大統領は巨大な彗星が地球に接近し、1年後に衝突することを発表する。合衆国政府は数百万人を収容することが可能なシェルターを建設する一方、ベテランのタナーら宇宙飛行士チームを宇宙に派遣。タナーたちは彗星の軌道を変えようと挑むが……。
ディープ・インパクトをみた記録
あなたは命を譲れる?
そう問われているような映画。ハリウッドのザ大作的で、万人が涙うるうる的な、自己の犠牲をはらって愛するひとを守ろうとする感動作。
何度みても涙が止まらなくなる、ちょうどいいところを突く大作だ。
この数年、新型コロナウイルスと戦う地球、国が国を侵略する戦争が起きている地球、意外と人類滅亡はとってもとっても非現実ではないような、そんな最悪な展開もなくはないのかもと考えることも時たま。平和がいかに尊いものか、身近なひとを亡くしたり、なんの力もないひとが殺されたり、これまでの人生にはなかった暗黒時代を生きている。
ただのフィクションでただのSFとみていたけど、もう今はちょっと違う。いざというとき、人類滅亡でなくても、自分の命をひとに譲ることができるのかと考えさせられた。
当然、それはそのときにならないと答えは出ないのだろうけど、親は子を守ったり、恋人を守ったり、じぶんより生きる価値があるだろうと思うひとを守ったり、決してもうじぶんのことはいいやって投げやりになるのではなく、かけがえのない存在を守ろうとする愛がおのずとそうさせるんだろう。
どこにでも愛が溢れていて、地球は愛の星で、こんな愛すべき生物ばかりが暮らす地球で、お互い愛して生きていこうってメッセージは、だれだってやさしい気持ちになるんじゃないかな。
若干のミスト的なところもあるけど、運命というのは残酷な面もあると、しっかり現実も突きつけてた。いまの科学ではこの状況はどうにかなるのか、ぜんぜんわからないけど、生命を選別しなきゃいけないインパクトはこの先ないとも言い切れないし。たのしく生きればいいじゃない、ただそれだけのはずなのに、どっかでは血が流れ、どっかではウイルスが蔓延、なんて世の中だと思う毎日だけど、愛するひとがそばにいることは毎日かみしめるべきだね。
愛、愛、とうるさく言ったけど、映画の方とはというと。
ほんの数ヶ月後、「アルマゲドン」というドデカ大作ができてしまっているので、どうしてもプチアルマゲドンと言わざるをえない。まさかどん被りのネタで二、三ヶ月の間に「ディープインパクト」と「アルマゲドン」が公開されるなんて、制作側はもちろん知らなかったんだよね?そうだよね。
驚くほどに被る被る、似たようなシーンが多くて、記憶が混ざるような人も少なくなさそう。当時巷ではディープインパクト派、アルマゲドン派、なんて議論されてたりして。ま、どちらもとてもドラマチックに描かれているのだけど、ディープインパクトは比較すると登場人物の少なさもあってコンパクトにまとまっている。みんなそれぞれにドラマがあって、みんないい。
ディープインパクトの監督はミミ・レダーなのだけど、そうディープインパクトをマイケル・ベイが監督したらアルマゲドンになるんじゃなかろうか。なんてね。ちなみに総指揮はスティーヴン・スピルバーグ。
挿入歌はAerosmithのI Don’t Want to Miss a Thingがあるからアルマゲドンに軍配。製作費や興行収入はアルマゲドンに軍配。大作作るぜ製作陣が揃ってるのもアルマゲドンに軍配。
いい役者が出ているのは共通。アメリカ万歳ももちろん共通。