2018.7.18
ジュラシック・ワールド/炎の王国
「ジュラシック・パーク」(1993)のシリーズ5作目。さらに続編になる6作目の制作は決定していて、2021年に公開する予定なんだって。
さらに続編あるんだったら、エンドロールさいごまでみるべきだったかも。エンドロールはじまって早々に出てしまった。なんか流れたのかな…。
製作総指揮としてスティーヴン・スピルバーグが加わってるけど、けっきょく彼ってなにしたの?映画に関わるいろいろを指揮するひとなんだろけど、でも今回の”ジュラシックワールド”を作ったのはJ・A・バヨナ監督っしょ。世界観はすべて監督が作り上げたものでしょ?
スティーヴン・スピルバーグのなまえの方が前に出まくりだね。
ジュラシック・ワールド/炎の王国の映画情報
原題 | Jurassic World: Fallen Kingdom | ||
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制作年 | 2018年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 128分 | ジャンル | SFパニック |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://www.nbcuni.co.jp/movie/sp/jurassicseries/ |
監督 | J・A・バヨナ |
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キャスト | クリス・プラット |
以下「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ジュラシック・ワールド/炎の王国」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ジュラシック・ワールド/炎の王国のあらすじ・ストーリー
3年前に放棄されたジュラシック・パークは恐竜たちの楽園になっていたが、島の火山が噴火する予兆がみられ、恐竜たちを保護しようと立ち上がったのがクレア(ブライス・ダラス・ハワード)たち恐竜保護団体。
保護するためにロックウッド財団からの支援を受けられることになり、かつて恐竜監視員をしていたオーウェン(クリス・プラット)を連れ、噴火間近で危機的状況のイスラ・ヌブラル島へ向かう…。
ジュラシック・ワールド/炎の王国をみた記録
まず、サブタイトル「炎の王国」は映画全体にかけてたのかもしれないけど、汲み取ることはできなかった。火山噴火したところだけで、そこからは炎まったく関係なく。原題は「Jurassic World: Fallen Kingdom」なので、日本のプロモーションに騙されたあるあるだった。原題の直訳は「陥落した王国」だろう。イヤな感じね、日本のプロモーション。
大昔の「ジュラシック・パーク」を引き継いでいるところが多々。かなり昔の記憶だから不確かなのだけど、超ひさしぶりの本家が垣間見えるところはちょっとワクワク。特にファンではないけれど、子どもの頃の記憶を呼び起こすような楽しさがあったよ。
エンタメ超大作ならではなのだけど、ストーリーがブツブツと切れて、カットしたシーンの多さがうかがえる。よく言えばテンポがいいということだろうけど、ぶった切った挙句、都合よく話が進むので、見ているこっちは駆け足しっぱなし。腑に落ちないことはないのだけど、けっこう疲れが。むしろ単純なストーリーだから理解はできるのだけど、オシャレに頭を使わせようとする節もあってちょっと面倒。そんなつもりで見ていないので、いいから軽快に単純に進んでくれ〜と思ったのがしばしば。
最後に念のため不自然に感じたこと。登場人物の思考がどうしても自然とは思えない奇行で、特に不自然だったのは、一度ロックウッド邸を訪れたクレアが、不安で泣くメイシーにオーウェンを紹介したときのこと。心を許したぽいメイシーは、やっと信じられるひとを見つけた!的に抱きついたの相手が存在を知っていたクレアではなくオーウェンだった。ブルーを手懐けた動画を見た経緯があるにしても、いま知った人間だし、”怖かったよう!助けて!”(言ってないけど。)と泣きたくべき相手はどう考えてもクレアなのが自然ではないのかなぁ。絆も何も、今知った相手に心を許して、さらに頼りにするのはどうも。抱きつきたいのはこっちなのに、という嫉妬も多少。
そのシーン以外にも、保護する目的で島を訪れた一行が、ブルーを見つけ、ブルーがオーウェンのこと思い出したぽいシーン。ブルーをロックウッド邸に運ぶ任務が最重要だったはずだけれど、オーウェンはブルーを手懐けたかと思えば早々に麻酔を打って、本当は保護の目的ウソでした!にしてしまう。
慎重にやるべきで、むしろオーウェンが手懐けたのならこんな好都合はないはずなのにオーウェンまで打ってしまう始末で手荒。
脚をケガしたはずのクレアがいい頃合いにランボーみたいに登場してきたり、ブルーを手懐けた研究を活かした恐竜兵器インドラプトルがぜんぜん従順じゃないとか、恐竜もおなし命だと解放しちゃうだとか。続編のためだったり、ストーリーのためだったり、まこの辺は納得せざるをえない必要な展開なのだろうけど、みんなの心にあまり良心がないように思えて不快だった。
ラストに関してはとんでもない話で、ネタバレしてしまうので控えるとけ、かなりのバッドエンドを迎えたと思う。これ本当にいいのこれ?という衝撃の展開。
とても悪いことばかり書いてしまったけど、いい意味でもたくさん驚かされたし、迫力満点でパワフルだったよ。騒がしくてテンション上がるし、時たまクリス・プラットの色気もよいスパイス。