2022.8.21
セレニティ:平穏の海
監督・脚本は「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」(2013)のスティーヴン・ナイト。アメリカではヒットしたもののNetflixがアヴィロン・ピクチャーズから購入したため劇場公開はアメリカのみ。
『セレニティ』は、映画の中でマシュー・マコノヒーが乗っている船の名前。
セレニティ:平穏の海の映画情報
原題 | Serenity | ||
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制作年 | 2019年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 106分 | ジャンル | サスペンス |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | https://www.netflix.com/jp/title/80175684 |
監督 | スティーヴン・ナイト |
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キャスト | マシュー・マコノヒー |
以下「セレニティ:平穏の海」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
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セレニティ:平穏の海のあらすじ・ストーリー
過去を捨て海釣り船の船長をしている男が、突然現れた元妻に、暴力を振るう現夫を殺してほしいと頼まれる。この依頼、受けるべきか断るべきか…。
セレニティ:平穏の海をみた記録
キャスティングは申し分ない豪華俳優。マシュー・マコノヒーが出演する映画にハズレはないはずで、期待通り見ごたえのある映画だったことには間違いない。
一方、問題は想定していたものとまったく違う映画だったということ。プリマス島で魚を釣ったり、釣り客を乗せたりして暮らすディルのもとへ元妻がやってきた。ディルが戦争に出ていた間にできた男のところへ息子を連れて出ていった元妻カレンは、現夫が自分と息子に暴力をふるうけれど離婚ができないので釣りに船を出したときに殺してほしいと頼んできた。大事な息子のためにディルは現夫を殺す決意をする。
なんの変哲もないようなストーリーで、たしかにマシュー・マコノヒーがこんな無難なテーマの映画に出るわけがないのだろうが、まさかここまでとは予想していなかった。いわゆる大どんでん返し的な展開なのだろうけど、期待を裏切る方向だったのでモヤモヤが残っている。
途中なにかおかしいな、ちがう映画になってきたか、という匂いがしてきたのだけど、いわゆる発達障害の類いの父とそのDNAを持つ息子の〜、とまで考えたり、実はオカルト系?とも考えたり、息子なんていない?とも考えたり。
ディルが真実を知るまでの映画と思いきや、あたしたち見ている側が真実を知るまで翻弄される映画で、どんでん返しというおもしろいものではなく、ほぼ裏切り行為で、そんなこと言われても…というやるせない気持ちが残った。
もうふたつ、デュークがディルを守るためにしたことが理解できないことと、ダイアン・レインの存在意義がわからなかったこと、心残りです。特に後者はダイアン・レインでなくてもまったく問題なさそうだったし、というかあなたけっきょく誰なの?という疑問です。彼女の息子も土壇場で大きなトラブルかと思いきやうまくかわせたし、むしろいなくたって展開は問題はなさそう。