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2022.9.5

マクマホン・ファイル

マクマホン・ファイル

Netflixオリジナル。原作はジョーン・ディディオンの同名小説。

マクマホン・ファイルの映画情報

原題 The Last Thing He Wanted
制作年 2020年 制作国 アメリカ、イギリス
上映時間 115分 ジャンル サスペンスドラマ
映倫 G
オフィシャルWeb https://www.netflix.com/jp/title/80245076
監督 ディー・リース
キャスト

アン・ハサウェイ
ベン・アフレック
ウィレム・デフォー
トビー・ジョーンズ
ロージー・ペレス
エディ・ガテギ
メル・ロドリゲス
オナタ・アプリール

マクマホン・ファイルのネタバレを含む場合があります

以下「マクマホン・ファイル」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
マクマホン・ファイル」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。

マクマホン・ファイルのあらすじ・ストーリー

病に倒れた父に代わり、中米での武器取引の世界に足を踏み入れたタフな女記者。自身が長年追い続けてきた疑惑の渦中で待ち受けるのは、未知の危険と思わぬ真実。

引用元https://www.netflix.com/jp/title/80245076

マクマホン・ファイルの予告動画または関連動画

マクマホン・ファイルをみた記録

舞台は1984年頃。ジャーナリストのマクマホンが中南米で起きた虐殺にアメリカが関わっているのでは、と疑いを持って調査をしていくうちに、思いがけない陰謀に巻き込まれるストーリー。

ジャーナリストが陰謀や事件を追う話というのは、どれもウソかと思うくらい怖いものばかり。ここまで命をかけて日夜取材をしているのか、とさすがに疑念がわいてきてしまうのだけど、本当なんだろう。実際に紛争地などで命を落としている記者たちはいるのだから疑念だなんて罰当たりなことを言ってしまった。

しかもマクマホンは娘を持つ母。単身でわけもわからない地に乗り込み、銃弾まで浴びせられる。いくら虐殺事件を取材するような経験があったとしても常人が耐えられるようなものではないのだけど、おかげで終始不安と緊張感が張り詰めた空気で進むので目が離せない。

ある程度進むと黒幕が誰なのか、なんて想像は簡単にできるしラストもよめる展開ではあったが、どこか散漫で情報が多い。

真実を追うジャーナリズムなのか、アメリカ政府の陰謀と闘うのか、たった一人の家族愛娘と離れて生活のすべてを仕事に捧げる母なのか、父とのわだかまりをもつ娘なのか、乳がんを乗り越えた強い女性なのか、いろいろと散っていて忙しい。すべてなのだろうけども、あと一押しがないので緊張感の割にリターンが乏しい。

また、展開が進むにつれてマクマホン自身が思い出したり気づいたりすることで、点と点がつながり一歩ずつ真相に近づいていくのだけど、みているあたしが近づけないことが少々。誰が誰で、だからなんだ、が何度かあるので理解がむつかしいこともある。

一見、社会派な香りも出してみたものの、途中途中ズッコケちゃうような展開があるために、どうしても本気モードが薄れる。特にモリソンと出会して一夜を過ごしたり、モリソンの指示でお手伝いさんしたり、なんら関係なさそうな、というか無くてもまったく支障がなさそうな展開が納得できず。

散漫な彼女の立場と思考がもう少しハッキリして、相関図を頭に描かせるようなストーリーであれば、もっと咀嚼が簡単になるだろうし、楽しめたのではないかな〜と思ったかな。好きなテイストなだけに残念が大きい。

ついでに、お腹でなに考えているかわからないベン・アフレックの表情がたまらないのと、化粧っ気がなくボロボロな感じのアン・ハサウェイがみられるのもミソです。

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