2022.3.16
ホース・ソルジャー
全世界を震撼させたアメリカ同時多発テロから17年、これまで明かされなかった〈9.11直後の最初の戦い〉の全貌を映画化。ニコライ・フルシー監督はコソボ紛争を追った報道写真家でもあり、制作のジェリー・ブラッカイマーに大抜擢された。本作で長編映画監督デビューとなった。
カテゴリー:戦争
ホース・ソルジャーの映画情報
原題 | 12 Strong | ||
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制作年 | 2018年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 129分 | ジャンル | 戦争ドラマ |
映倫 | PG12 | ||
オフィシャルWeb | https://gaga.ne.jp/horsesoldiers/ |
監督 | ニコライ・フルシー |
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キャスト | クリス・ヘムズワース |
以下「ホース・ソルジャー」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ホース・ソルジャー」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ホース・ソルジャーのあらすじ・ストーリー
2001年9月11日のその翌日、ミッチ・ネルソン大尉は、最も危険な対テロ戦争の最前線部隊に志願し、特殊作戦の隊長に任命される。わずか12人でアフガニスタンへ乗り込み、反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍と手を結び、テロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧するのだ。だが、現地に着いた彼らに、次々と予期せぬ危機が襲いかかる。敵の数はまさかの5万人、しかも彼らは米兵の命に高額の懸賞金をかけていた。さらに、将軍から険しい山岳地帯で勝利を収めるための最大の武器は、ほとんどの隊員が1度も乗ったことのない“馬”だと言い渡される──。
ホース・ソルジャーをみた記録
実話を基にした小説が原作。ほんわかさせるドラマチックな展開もなく、リアリティーなアフガニスタンでの秘密裏に行われていた作戦を描く。
5万人の敵に対して米特殊部隊ODA595は12人。12人はは反タリバン勢力と協力してマザーリシャリーフ制圧を目指す。死を覚悟して臨んだ任務だけど、現地へ赴いたら、馬にまたがれと。
この作戦が秘密裏に進められていたなんて、我が日本国民としては恐ろしいし不思議な気持ちだ。特に今、ウクライナがロシアに侵略されつつある。生々しい惨劇をニュースで見るたび、国と国との関係や内情をよく知らないにしても、心を痛めない人はいないはずだ。そして、痛む心をグッと奥にしまって戦いにいく戦士がいるわけだ。
9.11が起きた翌日、多くの戦士は惨劇を目にした瞬間、戦いにいくことを心に決めるわけ。きっと戦う国ならではの感情だよね。我が日本がもし攻撃されることがあったとして、その瞬間、戦いにいくと考える人がどのくらいいるだろうか。どちらがすごいかとかそんな話をしたいのではなくて、国の違いとか武力を持っているかの違いとか、ほんとさまざまなのだけど、何よりも外交力が重要なんだろうと感じる。
ホース・ソルジャーはまさに外交力があったネルソン大尉の手腕が鍵となっていだと思う。勇敢な人だし、実践経験ないなんて言って的確だし、その辺ももちろんかっこいいのだけど、そこはある程度脚色だとして、彼が長けていたというか、彼の機転が効いていたのは外交力だろう。でなければ、反タリバンのドスタム将軍からあれほどの協力は得られなかったと想像するし、チームワークも成り立たなかったんじゃないかな。
人知れず国のため家族のためにがんばってくれる戦士たちがいること、外交している人たちがいること、忘れちゃいけないね。そして、敵が多い国は強いね。
実際にあったことを基にしているのもあって、煽るような過度な感涙シーンや演出がないのも好感。アフガニスタンという国の怖さやアメリカの強さを知ることができるよ。ストーリーが分かりやすいのもポイントで、あたしみたいな戦争映画初心者にはやさしい〜。