2018.4.11
ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記
映画ドラえもんシリーズ18作目。第15回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞。
この映画の話を執筆中に、藤子・F・不二雄は死去されてるそうで、つまりこの映画が遺作ということ。藤子・F・不二雄は62歳で亡くなっていて、亡くなるまでこんなたのしい話を考えてたとおもうと、つくづく真面目で平和な方だったんだな、と思うよね。
ちなみに、今回から主題歌を武田鉄矢が降板。今回は矢沢永吉!え!
ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記の映画情報
原題 | |||
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制作年 | 1997年 | 制作国 | 日本 |
上映時間 | 99分 | ジャンル | アニメ |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | http://www.dora-movie.com/film_history/history_18.html |
監督 | 芝山努 |
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キャスト | 大山のぶ代 |
以下「ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記のあらすじ・ストーリー
のび太はドラえもんの道具いのちのねじを使って、馬のぬいぐるみを動けるようにして遊んでいた。
ある日、ジャイアンやスネ夫たちに、馬がいて大きな牧場を持っているとウソをついてしまった。ジャイアンたちは、それなら牧場を見に行くと言われ困り果てているところに、ドラえもんが22世紀から持ってきた小惑星のハズレくじの一つに、地球のような環境の星が紛れ込んでいた。
どこでもドアで降り立ったその星に、各自が持ち寄ったぬいぐるみにいのちのねじを使い、生きたぬいぐるみたちの世界をつくり始めた。
のび太はねじ巻き都市(シティー)と名付けた。
楽しいねじ巻き都市作りがはじまったが、前科百犯の脱獄囚が知らずのうちにねじ巻き都市に迷い込み悪さをされてしまう…。
ドラえもん のび太のねじ巻き都市(シティー)冒険記をみた記録
まさかの、今回も悪役がふつうの人間。
しかも脱獄囚!
ちょっとブラックすぎる印象にビックリ!
あらすじではテキトーに済ませたけど、脱獄囚がねじ巻き都市に迷い込んだ経緯はというと。
脱走中、住宅街に逃げ込んだ脱獄囚は偶然にも、窓が開いていたのび太の部屋へ忍び込む。部屋にはどこでもドアがあり、入ってみると知らない星にいた。
というわけです。
そこで、自然溢れるその星の木を伐採して売ることや、ホテルを建設して観光地として儲けることを考えて、つまりはその星を支配しようと悪さをするわけです。
ま、この辺の話はドラえもんに出てくる人間の悪役の考えそうなこと。「ドラえもん のび太の雲の王国」では密猟者が出てきたし。
両者とも、現代の自然破壊や動物の絶滅危惧の課題を挙げていて、ドラえもんらしいテーマ。
ほんとにこんなこと考えるひとたちが消えてしまえばいいのはもちろんなんだけど、あたし的には、のび太たちによって作られたぬいぐるみたちも自然を守ろう体制に入り、そこまではいいとしても、創造者であるのび太たちへの態度がなんとも図々しく。
言っていることはひとつも間違っていないけど、自我が芽生え、知識を得て、知恵を持ち始めたぬいぐるみたちが実はいちばんこわいんじゃないかと思ったりもした。
まじで熱くなる必要はないだろうし、むしろバカだとおもうんだけど、しょせんあの星の生命体はぬいぐるみ。
これから先、ドラえもんの道具によって個体数を増やすことはできるし、文明を大きくしていくことはできるとおもうけど、果たしてその意味はあるのだろうか。
ぬいぐるみだぜ?
神さまは、かつて地球と火星とねじ巻き都市の星に生命の元となる種を蒔いたと。地球とねじ巻き都市の星は成功し、資源がある星ができた。
地球には資源の他に動物や人間が誕生したが、ねじ巻き都市の星は資源だけだった。
そこにぬいぐるみ!?これから数十年、数百年とぬいぐるみが繁栄していくの!?
それって、宇宙に存在させる意味があるの?とおもわない?
どうしてもこれが引っかかってしまって、これから先、やることがなくなるか、もしくは人間や動物のような生命の繁栄を目的として種をまいたのなら、ぬいぐるみの星に今後生命が誕生する可能性もなくないわけだ。そうしたら、ぬいぐるみの存在って、今度こそ1ミリもないんじゃないかな。
はたまた、ぬいぐるみがさらに成長して、科学的にも発達したなら、じぶんたちの端の外に出て、地球の自然破壊やめろー!なんて言い出すんじゃないかと想像してしまう。
まぁ、まちがいなく、このドラえもんを作ったひとたちは、あたしみたいなことを考えることを考慮してないだろうから、いましている想像こそが無意味なんだろうけども。
そもそも、生命という概念からむつかしい理解だ。木々も草花も生命であるわけだし。
あたしの言ってる意味わかってくれるひといるかな。。
言いたいのは、あの星をぬいぐるみなんかに任せていいのかってこと。あれはのび太たちの遊び場でいいような気がして、それをぬいぐるみに託すことなんかよりも、もっと有意義な使い方があるはずだろって思うってこと。
神様、ぬいぐるみって分かってる?と言いたかったよ。