2018.11.10
アメイジング・スパイダーマン2
「アメイジング・スパイダーマン」(2012)の続編。3作目に続く予定だったが、2015年2月に3作目計画の白紙が決定したんだとか。あたし的には非常に残念。
前作は「アメイジング・スパイダーマン」(2012)を。オリジナルシリーズは「スパイダーマン」(2002)、「スパイダーマン2」(2004)、「スパイダーマン」(2007)を。
マーベル・シネマティック・ユニバースの同一世界の新作は「スパイダーマン:ホームカミング」(2017)だよ。
WOWOWでみたよ。
アメイジング・スパイダーマン2の映画情報
原題 | The Amazing Spider-Man 2 | ||
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制作年 | 2014年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 143分 | ジャンル | アクション |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | http://www.bd-dvd.sonypictures.jp/amazing-spiderman2/ |
監督 | マーク・ウェブ |
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キャスト | アンドリュー・ガーフィールド ピーター・パーカー |
以下「アメイジング・スパイダーマン2」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「アメイジング・スパイダーマン2」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
アメイジング・スパイダーマン2のあらすじ・ストーリー
スパイダーマンのピーター(アンドリュー・ガーフィールド)は、日々ニューヨークの市民の安全のために飛び回っていた。
ある日、街にエレクトロという電気人間が現れ、スパイダーマンの命を狙っていた。
その頃、ピーターは幼なじみハリー(デイン・デハーン)に再会する。ハリーは父と同様の不治の病に侵されており、その病を治すにはスパイダーマンの血が必要だという研究結果に至っていた。
しかし、スパイダーマンはハリーの要望を拒否すると、ハリーはスパイダーマンに憎しみを抱くようになる…。
アメイジング・スパイダーマン2をみた記録
前回に続き、すごくドラマチックな映画で感心する。
単なるヒーロー映画ではないというのがよくわかる。マーク・ウェブ監督はアクションもラブもドラマも満遍なく詰め込もうとしたんだろう。
前回の「アメイジング・スパイダーマン」(2012)同様、この映画のバランスが好きだ。別世界であるヒーローの物語に感情移入したり共感したり、そんなあることではない。むしろ感情移入や共感がなかなかできないのがファンタジックなヒーロー映画というものだという印象があるもの。この映画はそんなイメージを一切なくして、ドラマとしてコク深く作った傑作だとおもう。
アメイジング・スパイダーマンもヒーローとして、とても大きな責任や代償を背負わされる。ファンタジックなふわふわした生き方はさせない。苦労させて苦悩させて、ヒーローゆえの辛さやもどかしさを思う存分与えまくる。胸が痛くてしかたがないけど、これが人間社会の不公平をなくそうとした結論なのか、スーパーパワーを手にした優越な人間がぶち当たる壁は分厚くて高くて、ふつうの人間には起こらない場合が多い試練を与えている。
スーパーパワーという本来得られるはずのない特異なものを手に入れた人間が、そのまましあわせに暮らしたのなら、この世の生物は平等ではないという考えなのか。
そこまで与えなくても、とは思うのだけど、ファンタジックななかにもリアリティーを作る抜かりのない感じがうかがえる。命として生まれた意味とはなんだ、じぶんの役割とはなんだ、と問う映画でもあるけど、常に疑問と向き合わされる本人からしたら、たまったもんじゃないだろうな。
スーパーパワーがないふつうの人間であっても、たくさんの壁が立ちはだかったり、自分の存在意義に悩んだり、当然人間ならあることだ。そんななかで、スーパーパワーがない人間とスーパーパワーがある人間と、どう差異ないものにするかを考えたら、あれだけの苦悩が結論だったんだろう。日々街を救っているのにね。考えれば考えるほど、哀愁を持たされて作り上げたスパイダーマンだ。
続編はというと、当時は3作目、4作目まで話が進んでいたのに、MCUにくっつくことで白紙になっている。アンドリュー・ガーフィールドは3作の契約だったそう。トム・ホランドのスパイダーマンも好きだけど、このドラマチックなアメイジング・スパイダーマンがもう見られないと思うと悲しくてならないね。こんなにおもしろいのに残念。