2019.6.30
ラストベガス
おじいちゃんになった豪華なベテラン役者たちのドタバタコメディ。ぜひ、おじいちゃんたちにみてもらいたい一本〜。
監督は、「あなたが寝てる間に・・・」(1995)や「フェノミナン」(1996、)「ナショナル・トレジャー」(2004)、「MEG ザ・モンスター」(2018)のジョン・タートルトーブ。
カテゴリー:コメディ
ラストベガスの映画情報
原題 | Last Vegas | ||
---|---|---|---|
制作年 | 2013年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 105分 | ジャンル | コメディ |
映倫 | G |
監督 | ジョン・タートルトーブ |
---|---|
キャスト | マイケル・ダグラス |
以下「ラストベガス」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ラストベガス」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ラストベガスのあらすじ・ストーリー
60年来の大親友4人組、それぞれ問題を抱えるビリー(マイケル・ダグラス)、パディ(ロバート・デ・ニーロ)、アーチー(モーガン・フリーマン)、サム(ケヴィン・クライン)は4人のなかで唯一独身を貫いてきたビリーの結婚のために集まった。
ビリーのバチェラーパーティーのためにラスベガスへ集結したが、パディだけは乗り気ではなかった。その理由は、パディの愛妻が亡くなったとき、ビリーだけが葬式に参加しなかったから。その怒りが未だ冷めず、ふたりはギクシャクしていた。
気分は浮かないが、4人はそれぞれラスベガスを楽しんだが、アーチーがカジノで大勝ち。10万ドルという大金を手にし、ビリーのパーティーをド派手に開催することにした。
徐々にパディもゆるんできて笑顔がみられるようになったが、バーで歌うダイアナを好きになってきたことでおかしくなってくる。
パディは亡き妻を忘れられないが、前に進もうとダイアナに恋い焦がれるように。ビリーは若い彼女と結婚することに不安を感じ、大人の女性ダイアナが気になるように。
そんななかはじまったビリーのバチェラーパーティー、大金をはたいて開いたパーティーは大盛り上がりしていた。ダイアナもパーティーにやってきたが、ダイアナはビリーを目当てにきていた。ダイアナを追いかけたパディは、かつてパディの妻はビリーを愛していたがビリーは遠慮してパディに彼女を任せたという秘密を知ってしまった。
翌日、パディはビリーに、妻が本当に自分を愛していた思い出を語り、さらに愛しているか否なのか不明な若い女と結婚するべきではないと説得され、ビリーは結婚をやめることにした。パディとビリーの仲ももとに戻り、4人はラスベガスを後にした。
58日後、パディは苦手だったアパートの隣人と楽しみ、アーチーは孫と遊び、サムは妻と昔のように愛し合っていた。ビリーはというと、ダイアナと結婚すると親友に報告していた。
ラストベガスをみた記録
60年来の親友4人組、印象的なあの思い出だけが流れて、一気に58年が過ぎる。いまは毎日制限のある生活をするアーチー、情熱を失くしてしまったサム、妻に先立たれて空っぽのパディ、老いと孤独を恐れるビリー。さすがにまだこのひとたちからしたらヒヨコの年齢だからアレだけど、あたしもちょっとわかる気がする。あそこまでのおじいちゃんでなくても、ある程度大人になると制限されなくてはいけないことが出てきたりするじゃん。
子どものころだったらだれかに甘えて生きたいられたのに、大人になると自由になるのかと思いきや、経済的な理由、道徳的な理由、仕事や家庭の物理的理由が覆いかぶさって、明らかに思い描いていたものとちがう生活を送ってたりする。
働く体が元気なころにがんばったご褒美だろうけど、おじいちゃんたちはおじいちゃんになったときの自由を謳歌していた。制限された生活や昔との差に落ち込むのはわかるけど、かなり恵まれた4人でもあった。あとは動き回るパワーがあるか、パワーを使うか、使ったあともとに戻るか、いろいろ問題はあるけれど、心底楽しんでいた4人はなにより楽しそうで、若かりしころの青春そのものなんだろう。
現実、こんな明るくてきらびやかで豪華でかっこいいシニアの集まりは、そうないけど、さすが映画、さらにはさすが豪華キャスト。モーガン・フリーマン1937年生まれ、ロバート・デ・ニーロ1943年生まれ、マイケル・ダグラス1944年生まれ、ケヴィン・クライン1947年生まれが集結しているのだから、顔ぶれをみるだけでもちょっと湧く。
ストレートによくありそうな映画ではあるけど、こんなキャスティングはみておかないと損かもなんて気持ちになるから歴史の長いベテランたちはすごいな。