2019.12.15
プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命
監督は「ブルーバレンタイン」(2010)のデレク・シアンフランス。彼とライアン・ゴズリングのコラボ2作目。
主演のライアン・ゴズリングは本作で共演したエヴァ・メンデスと交際をはじめて、のちに結婚。
プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命の映画情報
原題 | The Place Beyond The Pines | ||
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制作年 | 2012年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 140分 | ジャンル | クライムドラマ |
映倫 | PG12 |
監督 | デレク・シアンフランス |
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キャスト | ライアン・ゴズリング |
以下「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命のあらすじ・ストーリー
移動遊園地で曲芸バイクショーをしながら各地を巡り、その日暮らしの気ままな生活を送る孤独な天才ライダー、ルーク。ある日、かつての恋人ロミーナと再会した彼は、彼女が自分との子どもを密かに生んでいたことを知り、根無し草生活から足を洗うことを決意する。しかし職探しは上手くいかず、母子を養うために銀行強盗に手を染める。そんなルークを、正義感にあふれる新米警官エイヴリーが追い詰めていく。15年後、何も知らないルークの息子ジェイソンとエイヴリーの息子AJは高校で出会い、すぐに仲良くなるのだが…。
引用元https://www.allcinema.net/cinema/345369
プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命をみた記録
映画としての盛り上がりは欠けるものの、すごくいいテーマを描いていておもしろかった。約2時間半という長さだけれど、三部作風だったからなのか、長さを感じなかったかも。
ふたりの男の人生が次の世代である息子たちにも背負わされる、切ないというかどうにもならないのか知らないけど、行き場のない気持ちの映画。
「血のつながりは宿命を与えられている」と言いたかったのかな。蛙の子は蛙的な、だけど英雄の道を歩んだエイヴリーの息子がまさかあんなにバカとは、血のつながりの説得力を欠くことになる気がするけれど、エイヴリーにもそんな一面が少年期にはあったのかもしれない。
さらにもうひとつ、男のエピソードがあった。養父であるコフィーという、でっかい男の存在。血のつながりがなくても父子だろう、と内に熱いものを持っている男。別の男との子どもを実の子のように育ててきたコフィーは器の大きな男だ。並大抵ではできっこない。『北の国から』でいう正吉のような男だった。