2016.3.6
スティールワールド
日本では劇場未公開。「ガンジー」(1982)でアカデミー主演男優賞を受賞したベン・キングズレー主演。
スティールワールドの映画情報
原題 | Robot Overlords | ||
---|---|---|---|
制作年 | 2014年(劇場未公開) | 制作国 | イギリス |
上映時間 | 90分 | ジャンル | SFアクション |
映倫 | G |
監督 | ジョン・ライト |
---|---|
キャスト | ベン・キングスレー |
以下「スティールワールド」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「スティールワールド」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
スティールワールドのあらすじ・ストーリー
宇宙から来たロボットに支配された世界。人間は首に装置を埋め込まれて、ロボットから厳重に見張られていた。
ある日、ショーン(カラン・マッコーリフ)は友だちと機械を触っているところ感電。感電したことで首の装置が機能しなくなることに気づいた。
同じように首の装置を感電させ、ショーンはコナーやネイトとアレックス兄妹とともに外へ出る。
スティールワールドをみた記録
地球外生命体に侵略された地球が舞台、テーマは悪くないはずなのだけど、強いられている状況がピンとこない。リズムがよいとも言えるのだけど、突然いろんな展開を織り交ぜてくる乱雑さに戸惑う。こじつけたような展開で混乱するし、理解はできても無理矢理に脈絡のない方向へもっていくための説得力に欠けるし、緊迫感も足らない。
スケールが大きくてCGも駆使した迫力ある映画なのに、どれをとってもチープに感じるのは脚本や監督の力量不足なのか。
親子の愛を確かめる、いいエピソードがあるのにそれをいやらしく押し出さないあたり、とても好感がもてるのに総じてもったいない。ロボットの正体だとか、彼の能力だとか、けっきょく謎は明かされぬままエンディングを迎え、消化不良が多々。映画の冒頭には映画の舞台を駆け足で説明するナレーションがあるのだけど、そんなような要領でストーリーの理解を深めてくれるひと手間があってもよかったかもしれない。
大作ではないのに、なかなか迫力のある映画で、だけれどB級映画の仲間入りは免れないだろうけれど、あの迫力はハリウッド映画に追いつく勢いだったよ。え?ハリウッドが作ったら?超おもしろくなりそう!ハリウッドの高予算映画に毒されている人間の感想です。
なお、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014)のVFXチームが関わっているようで、ど迫力はそのおかげのようです。