2019.3.11
ランボー
原題:First Blood
当時、大ヒットした映画!「ロッキー3」(1982)と同時期に制作された映画。だからか、「ロッキー3」(1982)のロッキーは、ちょっとぬるい生活しちゃってるはずなのに完ぺきボディー!
原題は「First Blood」。“最初の血”は、“どちらが先にしかけたか”の意味があるんだって。
ランボーの映画情報
原題 | First Blood | ||
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制作年 | 1982年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 94分 | ジャンル | アクション |
映倫 | - |
監督 | テッド・コッチェフ |
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キャスト | シルヴェスター・スタローン |
以下「ランボー」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「ランボー」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
ランボーのあらすじ・ストーリー
ベトナム戦争からかえってきた英雄ジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)は、戦争時の旧友を訪ね田舎町を訪れた。聞いていた住所を訪ねると母親が暮らしていて、旧友は戦争の化学薬品の影響で癌になり、すでに亡くなったと聞かされた。
途方に暮れながら、北へ向かおうと歩くランボーを見つけた街のティーズル保安官が話しかけてきた。よそ者を嫌う横柄な保安官は、食事をとるために町に寄ろうとしたランボーを車に乗せ、町はずれまで送っていった。よそ者はたいがい面倒を起こすからとっとと立ち去ってほしいと、ランボーを車からおろして町へ戻る。しかし、ランボーは食事をとりたかったために町へ戻ろうと歩きはじめた。
出ていってほしいためにランボーを町はずれまで送ったのにランボーが引き返してきたために、ティーズル保安官はランボーを尋問した。元軍人であるランボーが常に所持しているナイフを見つけ、銃刀法違反だと言い、ランボーは連行されてしまう。
毎日平和なんだろう、特に大きな問題は起こることはない町の保安官たちは、激ヒマな様子。ティーズル保安官が連れてきたよそ者がおもしろいのか、ランボーを冷やかす他の保安官たち。しかし、ランボーは何も悪いことをしていない、ただ食事をするために町に寄りたかっただけ。持っていたナイフも、ただ自分を守るためのものだったはず。だからランボーは保安官の言いなりになりたくなく、名前も名乗らず、指紋をとることも拒否していた。
言うことを聞かないランボーをみて、ティーズル保安官は気にくわなくなり、部下たちにランボーを力でねじ伏せる命令をする。もちろんランボーは徹底的に抵抗。元軍人、しかもベトナム戦争の英雄であるランボーを誰も止めることができず、警察署を抜け出して山へと逃げ込んだ。
追ってきたティーズル保安官たちから逃げるため、ランボーは戦争で身につけたジャングルでのサバイバル術や戦闘を駆使して応戦する。ちょっと食事をしたかったランボーと、ちょっとよそ者を追い払いたかった保安官の死闘がはじまってしまう。応戦の途中で保安官の一人が亡くなってしまったことで、事はとても大きくなり、かつてのランボーの上官であるトラウトマン大佐がやってきた。トラウトマンのもとで軍人として奮闘してきたランボーの強さは、トラウトマン大佐は十分に理解していた。
事が大きくなってしまったことでトラウトマンも助けることができず、ランボーはひとり、ティーズル保安官をはじめとする警察たちの手を逃れようとジャングルという土地を活かした戦闘を繰り広げる。
しかし、ランボーも追い詰められ、いったんはランボーが死んだと思われたが、ランボーの決死の反撃がはじまる。
ランボーは悪徳なティーズル保安官に制裁をするために町もろともぶっ壊す。町を破壊し、ティーズル保安官を殺そうとするが、信頼しているトラウトマン大佐の助言で思いとどまり、ランボーは連行される。
ランボーをみた記録
大ヒットしたらしい「ランボー」だけど、びっくりするくらいB級映画だった。かっこいいっちゃそうだけど、これがあのロッキーシリーズのシルヴェスター・スタローンとは思えないくらい、ストーリーにドラマ性がなくて驚いた。
感情を表に出さない特徴もそうだし、ベトナム戦争から戻った軍人によく起こる心の病と戦うテーマもそうだし、いい題材ではあるのに深みがない。たぶん、アクションメインで構成されているからなんだろうな〜。トラウトマン大佐と話すときだけ、ランボーの心の内を口に出すものだから、きれいにまとめようとする意図なんだろうけど、いまいちストーリーの重さが感じられない。
大ヒットは、きっとランボーの強さやジャングルでの戦いっぷりがかっこいいからなんだろう。当時この映画をみた少年たちは、おもちゃのナイフを持って森や山へ入ったらしいし。
スタローンの影響力がすごいことがうかがえるね!
しかし、ランボーという男は、どのシーンをとってもかわいそうな男だ。
ベトナム戦争で感情を奪われ、おだやかで平和な生活に戻れたかと思えば戦争の爪痕が心にも体にも残ってしまい、さらに見知らぬ土地ではクソ野郎扱いをされる。
いくら戦闘マシンに育てられた戦士でも、痛めつけられるシーンや不条理な仕打ちを受けるシーンは胸が痛くなるな。
あのシルヴェスター・スタローンが傷つけられているのなんて見たくないもの。