2018.12.17
陽炎
原題:陽炎
樋口可南子の熱演が当時話題になったんだって。
その後シリーズ化されていて、あと3作作られてるよ。3作ともに高島礼主演〜。
第15回日本アカデミー賞主演女優賞や助演女優賞、ほかいくつもノミネートしてる。受賞はならず。
ちなみに、主題歌は聖飢魔IIの『赤い玉の伝説』で、エンドロールが異様なんだよ。
WOWOWの特集:五社英雄が描く修羅と官能で4作品流れるふたつめだよ。ひとつめは「吉原炎上」(1987)、ふたつめは「肉体の門(1988)」。
カテゴリー:ドラマ
陽炎の映画情報
原題 | |||
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制作年 | 1991年 | 制作国 | 日本 |
上映時間 | 106分 | ジャンル | ドラマ |
映倫 | - |
監督 | 五社英雄 |
---|---|
キャスト | 樋口可南子 |
以下「陽炎」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「陽炎」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
陽炎のあらすじ・ストーリー
昭和3年、女胴師りん(樋口可南子)は大阪で弟の市太郎(本木雅弘)に再会した。
急きょ、弟を連れて故郷の熊本へ戻ることにしたりんは、両親なき亡き後の実家の料亭八雲が、岩船一家が好き勝手している事実を目の当たりにする。
りんは、かつて賭博をしていた父を殺され、ひとりになってしまったところを料亭八雲の先代に引き取られた過去がある。血のつながりはないが慕う弟と先代への恩返しのために、八雲を好き勝手している岩船一家に闘いを挑む…。
陽炎をみた記録
1991年、そんな古くはないけど、有名な役者たちがたくさん出てた。しかもチョイ役とかでね。なのに、ウィキペディアとかallcinemaとか、キャストの一覧に出てないのね〜。そんな昔じゃないのに。
そんなことよりも映画の中身。34歳の女がみた限りでは…
話している内容がとにかくわからない!
任侠映画特有のこわい言い回しと、熊本が舞台てのもあって、まぁ難解。
これは大問題!巻き戻しても意味不明、なんとなくの雰囲気でつかんでいったかんじ。巻き戻したところで、聞き取れないから調べようもないんだよね。だからどうにも言いようがないのが正直なところなんだけど、そんななかでおもったことを記録しておこう。
言うまでもなく、大根役者(本来の意味ではなく、お芝居が上手くないという現代の意味の大根役者)はだれひとりいなくて、さすが昔の命かけてやってそうな役者たちのみなさん。
言葉はぜんぜん理解できていなかったけど、熱が伝わる芝居とはこういうことなんだろう、と思わされるような役者たちだった。
血の繋がらない姉と弟の関係、料亭に仕えていた従業員たちとの絆、かつて父を殺した憎むべき男との関係、複雑に絡み合う強い者たちと弱い者の死闘!
どうくぐり抜けていくのかとドキドキしたまではよかった。
が!ラストにはちょっとげんなりだったな〜。
女胴師(りんは賭博の親)が主人公だというのに、最後は刀やガンを振り回して暴れまくる。
五社英雄監督は、踊るように暴れさせる演出がすきなのか、「肉体の門(1988)」で「吉原炎上」(1987)もパターンは違えど女が舞ってるようなシーンがある。(五社英雄監督映画数本しかみてないのに言っちゃうよ。)ついでに「極道の妻たち」(1986)でもそうだ。
当然、暴れりゃいいってわけではないだろうけど、女がよく舞っているなって印象。胴師として腕があるってところを買われていた女が、さいごは突然刀を振るう。最愛の弟を亡くし、慕ってくれていた従業員も亡くし、荒れ狂いたい気持ちは十分に表現されていたとおもうけど、賭博でカタをつけるストーリーだとおもっていたからかなりビックリしたかな。
そして衝撃的なエンディング。エンドロールいくまでの時間、ポカーンとして、エンドロール流れはじめたら不安になって巻き戻したよ。変わった演出がこんなところにも。
調べてみたら、シリーズ化されていて続編があるの。出演者はちがうけど、今回とおなし城島りんの話なんだって。
どうやって、りんが八雲を守るのか最後まで気になってしまったのでエンディングを迎えることができたけど、とにかく話すことが理解できればもっとたのしめたんだろうな。
またちゃんとリベンジしたい。
続編やるような映画なんだから、言っていることが理解できればおもしろいはず!