2018.11.4
トーナメント
ドラマ「ウォーキング・デッド」のジュリアス・ラムゼイ監督の長編デビュー作だそう。あたしは「ウォーキング・デッド」みたことないよ。
“米映画批判サイトで満足度92%”や、”ホリブル国際映画祭 最高賞受賞作品”だそう。DVDのジャケットはアワード総なめ的な推しがすごい。それのせいでレンタルしたことは言うまでもなーい!
トーナメントの映画情報
原題 | Midnighters | ||
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制作年 | 2018年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 93分 | ジャンル | サスペンス |
映倫 | - |
監督 | ジュリアス・ラムジー |
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キャスト | アレックス・エッソー |
以下「トーナメント」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「トーナメント」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
トーナメントのあらすじ・ストーリー
大晦日の夜、パーティーに参加したジェフ(ディラン・マクティー)とリンジー(アレックス・エッソー)は車で自宅へ帰る途中に男性をひき殺してしまう。
飲酒していたことに慌てたふたりは死体を自宅に持ち帰り、隠ぺいすることにした。翌朝には警察が訪ねてきたが、ふたりはシラを切る。
一方で、姉リンジーのもとを訪れていた妹ハンナ(パーラ・ヘイニー=ジャーディン)は、姉たちに秘密を隠していた…。
トーナメントをみた記録
1時間半でコンパクト。この映画のいいところはいちばんにコンパクトなことだった。
このコンパクトさが、みている人間の推理力を必要としていて、意外にも目が離せなくなるようになってた。
残念ながら、それはおもしろい!とは繋がらなかったけども、余韻に『はあ!?』を残してくれた気がする。
これは良い意味でも悪い意味でもなくて、素直に教えてくれないことが多かったからで、しかもそれを最後ですら教えてくれなかったから。
もしかしたらなにかヒントが隠されていたのかもしれないね。
実は最初の方のセリフに繋がってるとか…。ぜんぜん記憶にないけど〜。
大晦日の夜、罪人たちで殺し合う
世界一 過酷なデス・ゲーム開幕
このコピーでは全員が罪人的なかんじだけど、唯一悪いことしていなそうな、子どもみたいな妹も”罪人”であるなら、やっぱり妹も大金のことをわかってやっていたことなのか。
車にひかれたやつは罪人に入るのか。罪人でもただの被害者でも、いずれにしてもあんなところにいたのはなぜか。突っ立ってたのはなんだったのか。まさか資産家は彼だったのか。
リンジーは実は大方知っていたのか。むしろ企てた側なのか。妹とグルだったのか。吹っ切れたようにサイコパスなかんじに変貌していったのを見ると、実は立案者なんじゃないの?とかおもってしまう。
ジェフ、こいつはほんとにバカ野郎なんだとおもうけど、そもそも夫婦としての愛があったのかすら考えないといけなくなってくるくらい薄情なタコだ。
こいつだけは、ほんとになにも知らないアホだったんだとおもう。
スミス、彼も車にひかれたやつ同様、こいつが何者かで話は変わってくる。
もちろん、スミスが言ったことは後半になれば特になにひとつ信じられなくなる。
資産家である可能性も、後半になればほぼ薄れる。
「トーナメント」の邦題がネタバレしているような気がしてるけど、原題だったらたぶんいろんな可能性を考えずに済んだ気がする。
そうなると、邦題はヒントしてくれてるのか、ネタバレしてくれてるのか、原題では悩まないことをわざわざチラつかせて奥行きを出しているのか。
正確な答えあわせをしてくれないのが、ほんとにもどかしくて仕方ない。
登場人物も少なくてシンプル、おもしろい要素はかなり乏しいし、都合がいい感じの帳尻合わせがされていないのもよくないとおもうし、キャラクターに魅力がないこともマイナスが多い。
だけど、なぜかジッと見入ることになっちゃうんだよな。なんなんだろ。
そうゆーテクニックが使われていて、ストーリーから離れられなくなるってゆ魔法みたいなことがされているなら、この映画はすごい映画だよね。