2020.5.22
マスカレード・ホテル
マスカレード・ホテルの映画情報
原題 | SVEvPyOrCeI | ||
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制作年 | 2019年 | 制作国 | 日本 |
上映時間 | 133分 | ジャンル | サスペンス |
映倫 | G | ||
オフィシャルWeb | http://masquerade-hotel.jp/ |
監督 | 鈴木雅之 |
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キャスト | 木村拓哉 |
以下「マスカレード・ホテル」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「マスカレード・ホテル」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
マスカレード・ホテルのあらすじ・ストーリー
都内で起こった3件の殺人事件。
すべての事件現場に残された不可解な数字の羅列から、事件は予告連続殺人として操作が開始された。警視庁捜査一課のエリート刑事・新田浩介(木村拓哉)はその数字が次の犯行現場を示していることを解読し、ホテル・コルテシア東京が4番目の犯行現場であることを突きとめる。しかし犯人への手掛かりは一切不明。
そこで警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断し、新田がホテルのフロントクラークとして犯人を追うこととなる。そして、彼の教育係に任命されたのは、コルテシア東京の優秀なフロントクラーク・山岸尚美(長澤まさみ)。
次々と現れる素性の知れない宿泊客たちを前に、刑事として「犯人逮捕を第一優先」に掲げ、利用客の仮面を剥がそうとする新田と、ホテルマンとして「お客様の安全が第一優先」のポリシーから、利用客の”仮面”を守ろうとする尚美はまさに水と油。お互いの立場の違いから幾度となく衝突する新田と尚美だったが、潜入捜査を進める中で、共にプロとしての価値観を理解し合うようになっていき、二人の間には次第に不思議な信頼関係が芽生えていく。
そんな中、事件は急展開を迎える。追い込まれていく警察とホテル。
果たして、仮面(マスカレード)を被った犯人の正体とは・・・。
マスカレード・ホテルをみた記録
ひとつ前置きしておこう。原作である東野圭吾の小説は読んでいない。なんなら、東野圭吾の小説はなにも読んだことがないし、映画もひとつもみたことがない。つまりこれが初東野圭吾原作映画だ〜:)
犯人、キムタクが演じる新田刑事がホテルマンという仕事を知るプチエピソード、新田刑事と長澤まさみが演じるホテルマン山岸の関係の展開などなど、かなり大胆に肩すかしくらったくらいチープだった。キムタクへの贔屓目があるにもかかわらず、今どきの(あたしにとって)ことばで言うと、コクがなくてシャバシャバ。めちゃめちゃ薄っぺらくて驚いた。
ホテルに潜入捜査することになった刑事たち、特に新田刑事は独自の感性で自己中に進めるためにホテル側もたいへん。キムタク起用でベタではあるけど、キムタクだからこそいい。キムタクだけは令和の時代でもトレンディドラマかと思うようなお芝居をして許される役者だと思ってる。
ということで、たのしかったのはここまで。ホテルを訪れる宿泊客がやたらと起こす問題を解決していくたびに、新田刑事が人間として成長していくのだけど、エピソード薄すぎで恥ずかしくなった。犯人と関係がある人物かもしれないと疑わなくてはいけないから、結果まったく事件とは関係ない問題を解決してハァハァ言ったりジーンとしたりしている新田刑事や山岸たち。なにジーンとしてんだよ、と思わず。映画というよりはテレビドラマで、連続ドラマをダイジェストして無理やりひっつめた感じだ。
そして、いまの日本における割と豪華なキャストだとおもうけど、無駄遣いかと思うくらい、その意図が解せないというか。完全無意味だったキャラクターが多くて、ただ事件の真相までトラックよりも登場人物の多さで目くらまししている印象。
だれが犯人か?このなかにいる?まさか身内が?と思わせるように進むけど、明らかに松たか子あやしいのは誰の目にも明らかなような。もしこれ分からなかったら、東野圭吾の前にドラマとか映画とかみたことないひとだよ。
はじめての東野圭吾原作の映画。残念なスタートになってしまったけど、きっとほかの映画はこれよりはるかにおもしろいはず。じゃなかったら東野圭吾ファンてまじでやばいよ。
ほんとにとっても残念だ。