2022.4.2
デスペラード
ロバート・ロドリゲスのマリアッチ3部作の2作目。
デスペラードの映画情報
原題 | Desperado | ||
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制作年 | 1995年 | 制作国 | アメリカ |
上映時間 | 106分 | ジャンル | アクション |
映倫 | PG12 |
監督 | ロバート・ロドリゲス |
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キャスト | アントニオ・バンデラス |
以下「デスペラード」の感想・評価・レビューの内容は、ネタバレを含む場合があります。
「デスペラード」をまだご覧になられていない方は、十分にご注意ください。
デスペラードのあらすじ・ストーリー
かつて恋人を殺され、自らも掌を撃たれギター弾きとしての道を閉ざされたマリアッチ(バンデラス)。ギターケースに武器を詰め、仇であるギャングのボスのブチョ(デ・アルメイダ)を捜し求める。国境の町のブチョが経営する酒場で壮絶な撃ち合いの末、生き残るマリアッチだが、通りすがりの女性を庇って追っ手に撃たれる。その女性キャロリーナ(ハエック)は怪我をしたマリアッチを自分の店に匿う。彼女は店に現れたブチョをごまかすが、彼はマリアッチの存在を確信する。束の間、愛を交わすマリアッチとキャロリーナだったが、ブチョの手下がそこまで迫っていた……。
デスペラードをみた記録
好みは分かれるだろうけど、多くの女性がイチコロまちがいなしのアントニオ・バンデラスがこってりと光る代表作。ストーリーはわかりにくいとかいう次元ではなくて、わからせる気がそもそもないような印象で、“メキシカンの情熱的な男が復讐するのかっこいい”がコンセプトの、それだけの映画だろう。映画は元来こんなもんなんだろうなと思わされる。
こういうカテゴリの映画は予想通りといえば予想通りなのだけど、このひとが!?と思うような人物をパッと殺してしまう。一人ひとりのキャラクターをなんの意味もなかったように物語から消してしまう、すごい卑怯な手をつかう。まぁべつに悪くはないのだけど、意味があったはずのコマを意味のないものにしてしまうのはちょっともったいないんじゃないかとチャチャを入れたくなる。当然それがあってのシナリオなのだけど、バッサリ無情に切り捨てる感があってときどき意味不明な展開に困惑するひとも少なくなさそう。
90年代のあたし的映画黄金期としては、そんな映画がザラにあるのだから、まったく特別なことではないのだけど、おかげで深みというものがない。別のところでコクを出そうとしている意図だろうけど、ほんの少しのアイディアでさらにおもしろくなっていただろうと思ってしまう。